極悪坊主 人斬り数え唄
劇場公開日:1968年11月30日
解説
「いかさま博奕」の村尾昭と「極悪坊主」の山本英明が共同で脚本を執筆し、新人の原田隆司がメガホンをとった極悪坊主シリーズ第二作目。撮影は「いかさま博奕」の山岸長樹。
1968年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1968年11月30日
ストーリー
本山宗務部の役職を追われ、酒、女、博奕に身を持ちくずした真海は、旅先の河内で賭場の喧嘩から人を刺し、追われているやくざ錬太郎とその子供の清一を助けた。錬太郎は女房に死なれ、父に子供を預って貰いに行く途中だった。真海は清一を預り、清一の祖父柔術指範岩井に会ったが岩井は勘当した錬太郎の子供などは引き取れないと断った。その頃河内では、闘鶏場の仕切りに関して、郷田組が乗り出し、それに反対する岩井と対立していた。郷田は真海を利用して岩井を倒そうとしたが、それを引受ける真海ではなかった。そのため郷田一家に追われた真海は、傷ついた身体で尼寺に逃げ込んだが、女好きの真海はいつの間にか英照尼とねんごろな間になっていた。一方、真海に恨みを持つ了達と、すっかり落ちぶれた錬太郎がこともあろうに郷田一家に草鞋を脱いでいた。やがて河内に闘鶏祭りの日がやってきた。仕切りの権利を手に入れることが出来なかった郷田は、ことごとく、祭を妨害してきた。怒った岩井は郷田に手を引けと迫ったか、一笑に付される始末だった。その頃、真海は祭の人出の中で、清一を郷田に連れ去られてしまった。錬太郎は人質にされた清一を見て、仕方なく岩井を連れ出したが、父の身代りになって郷田に斬られた。それを知った真海は、怒髪天を衝く怒りを身体にみなぎらせて、郷田一家に殴り込んだ。真海の金剛棒に郷田一家は次々と倒れていったが、ただ一人残った郷田も真海の意気に感じて寝返った了達に倒された。やがて無事に清一を岩井に託した真海は、河内平野を一人、晴れやかな顔で去っていった。