獄中の顔役

劇場公開日:

解説

「博奕打ち 総長賭博」の笠原和夫、「侠客の掟」「男の勝負 白虎の鉄」、の鳥井元宏の三人が共同でシナリオを執筆し、「懲役十八年 仮出獄」の降旗康男が監督したやくざもの。撮影は「博徒解散式」の星島一郎。

1968年製作/90分/日本
原題または英題:Boss in a Jail
配給:東映
劇場公開日:1968年4月19日

ストーリー

網走刑務所で刑を終えて出所した速水は、世話になった田島組に戻ってきたが、田島組は市議の徳丸と手を結んだ本間組と、激しい対立を繰り返していた。速水はそんな時に、田島組の代貸南が本間組の闇討ちに合って死んだことから、単身殴込みをかけ、再び刑務所に戻らねばならなかった。もちろん、速水が逮捕されても、双方の対立が収まるはずもなく、獄中の速水の耳にもそれが届いていた。ある日、速水は東房にいるかつての仲間黒崎が、いまは本間組の世話になっていることを知った。速水は黒崎に、田島組のシマである競輪場から本間に手を引いてほしい、と伝えてもらったが、田島組の子分が本間を襲ったことから、依然、双方の対立は解けなかった。黒崎は、田島殺害の命を本間の弟男から受け、出所しようとしていたが、たまたま、ダイナマイト自殺を図った刑期満了近いカクタイを、連れと共に救ったことから、速水との昔の友情を取戻した。やがて黒崎は出所していったが、すでに田島殺害の意思はなく、勇の罠で田島を刺したものの、自らも男の手下に殺されてしまった。田島が死んで、町は完全に本間の手に握られてしまった。競輪場のシマも本間が握り、横暴をきわめる本間組のために町民は恐怖の中で生活しなければならなかった。一方、速水は出所の日を迎え、すべての事情を知って本間兄弟を刺そうとの決心を固めていた。しかし、田島の娘敏子は、そんな速水を愛していたものの、必死になってそれを止めようとした。敏子の腕を振り切った速水は、短刀を手に群衆の真っただ中で本間兄弟、徳丸市議を刺し、この抗争にピリオドをうった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0昭和残侠伝と新網走番外地を足して4で割った作品

2024年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

東映任侠モノで、すっ飛ばされる獄中のドラマを盛り込んだけど、獄中兄弟がシャバで共闘するわけでもなく、クライマックスで池部良が助太刀に現れるカタルシスも無い為、少し不完全燃焼。
それでも健さんはカッコイイし降旗監督が撮る藤純子さんはピュアで美しいので、それだけで◎
(2人共、唐獅子も龍も緋牡丹も無いのが新鮮)
天津敏さん今回も渋いです。

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映爺

2.5良くも悪くも、高倉健という任侠映画

2020年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

良くも悪くも、高倉健という任侠映画

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カネナカ

2.0普通のヤクザもの

2019年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 一年の刑で再び刑務所に入ったが、そこは東房と西房が対立しており、そのまま本間組と田島組との対立構造になっていた。速水が入ったのは西房。元々田島のために働いていたので、すんなり受け入れられた。東房で、今は本間の客人となっていた旧友の黒崎(池部良)と出会い、同じく特別房にいる本間組長との手引きを頼むが、やがて本間は黒崎に速水を殺すよう命令を下す。しかし、やはり旧友。彼らはよりを戻した。そして黒崎はいち早く出所し、本間に命ぜられるまま田島を殺害。その場で本間たちに殺されてしまう・・・そして出所した速水が競輪場の利権を牛耳ることになった本間一族を次々と殺しまくる。また逮捕。もうシャバには出てこれないだろう・・・

 ただただ高倉健の魅力だけを引き出そうとした映画で、何の奥行きもない。面白かったのは山城や由利徹、左とん平などのコメディアンが目立ってたことくらいか。タイトルにもなってる“顔役”というのは、喘息持ちのとっちゃんのことか?もうちょっと彼を描いてくれればいいのに。

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kossy

2.5ワンパターン侠道

2017年4月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

興奮

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近大

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