秘録おんな牢

劇場公開日:

解説

「若親分を消せ」の浅井昭三郎がシナリオを執筆し、「監獄への招待」の井上昭が監督した異色な風俗もの。撮影は「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」の竹村康和。

1968年製作/76分/日本
原題または英題:Woman's Prison
配給:大映
劇場公開日:1968年1月27日

ストーリー

越前屋の主人夫婦が何者かに殺された時、たまたま来合わせた旅芸人おしのと、越前屋に働く彼女の養父が捕えられてしまった。おしのは、事件の夜、頬に傷のある犯人らしい男を見かけたと言ったが、役人は耳もかさなかった。間もなく、おしのの養父は自白を取ろうとあせった役人の手で拷問の挙句に誤って殺され、牢屋奉行石出帯刀は、吟味打切り、おしのはそのままと事件を片づけた。しかし、牢屋同心の村瀬新八はおしのの無罪を信じていた。一方、特異な女囚の牢生活に、おしのはまごつくばかりだったが、養父の死に半狂乱になった。そして、不利な証言をしたお松が、賭博で捕っているのを認めて、つかみかかっていった。その時、おしのはお守り札を落した。それを見たお松は何故か蒼白になった。実は越前屋夫婦殺しは、お松と情夫の丑五郎だったのだ。お守り札をなくしたお松は犯行の時に落したのをおしのが拾ったと思い、バレないうちにおしのを密殺しようと謀らんだ。しかし、それが成功しないうちに男恋しさに沙婆に出ようとした尼の妙念が、牢に火を放った。火災の時は、囚人たちには切放が与えられる。おしのたちには三日間の切放が与えられた。真犯人さえ見つけれは容疑は晴れると、おしのはその三日間、頬に傷のある男を探しつづけることにした。最後の日、おしのは偶然、その男を見つけた。丑五郎である。彼はお松からの話しでおしののことを知っていて、逆におしのに匕首を向けた。そこへお松が駆けつけた。お松は自分の所にお守り札があるのを見つけて愕然とし、おしのこそ、生き別れになった妹だと悟ったのだった。お松はおしのが危機一髪のときに丑五郎を刺して、妹を助けたが、自分も丑五郎の匕首に倒れていった。すべてを知ったおしのは、たった一人の肉親だったお松の亡骸にすがって、いつまでも泣きつづけていた。

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