海のGメン 太平洋の用心棒

劇場公開日:

解説

「陸軍中野学校 竜三号指令」の長谷川公之がシナリオを執筆し、「女の賭場」の田中重雄が監督した捜査もので、横浜税関審理課員の実話に基き、大蔵省、横浜税関、東京税関の協賛を得て製作された。撮影は「砂糖菓子が壊れるとき」の中川芳久。

1967年製作/87分/日本
原題または英題:Guardians of the Pacific/G-Men of the Sea
配給:大映
劇場公開日:1967年9月15日

ストーリー

大蔵省において、金塊密輸に関する対策会議が開かれている最中、国際刑事警察機構から、「デンマーク船ノルデ号に注意せよ」という連絡が入った。直ちに横浜税関審理課の小日向班の活動が始った。小日向班長に足立主任や、戸川、前田という腕ききのGメンたちは、翌日、入港したノルデ号に張り込んだ。しかし、密輸団は激しい訓練と巧妙な作戦を身につけた者たちで、Gメンたちは見事に裏をかかれてしまった。数日後、再び大量の金塊が運び込まれるという情報に、小日向班は貨客船テーベル号を見張った。不審な行動をとる中国人船員宋に狙いをつけた戸川は何者かに狙撃を受けて宋を逃がしてしまった。しかし、Gメンたちは、宋と石井貿易の社長秘書由紀との関係を掴み、金塊密輸に石井貿易が重要な役割を果しているのを突きとめた。そんな時、宋が死体となって発見され、密輸団の手落ちから金の延棒八本がGメンの手に渡った。また車のセールスマンを装った足立が由紀に近づき、密輸団の情報を探っていた。そのうち、次第にテーベル号の出港日が近づいてきたが小日向班は決定的な証拠を掴んでいなかった。しかし、出港予定日の当日、テーベル号から石井貿易に運ばれた箱の中のビール瓶の下に、金塊が隠されていることが、張り込んでいた足立によって分った。テーベル号にまだ大量の金塊が残っていると見た小日向班は、一斉に船に乗り込んだ。その頃、石井貿易を張っていた足立は、由紀に自首を勧めていたが、由紀は仲間に射殺されてしまった。テーベル号で拳銃戦を繰りひろげたGメンたちは船から金塊を発見、その動かぬ証拠で密輸団を一網打尽にしたのだった。しかし、国際的な密輸組織にとっては、それは微傷に過ぎない。港の警備を続けるGメンたちの任務はまだまだ終ったわけではなかった。

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