落語野郎 大泥棒
劇場公開日:1967年4月15日
解説
「落語野郎 大馬鹿時代」の新井一、吉松安五郎、椿澄夫の三人が今度も共同でシナリオを執筆し、「続社長千一夜」の松林宗恵が監督した“落語野郎”シリーズ第四作目。撮影はコンビの長谷川清。
1967年製作/90分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1967年4月15日
ストーリー
たんぽぽ長屋の大家半左衛門の息子徳三郎は船宿の娘おせつに惚れていたが、目明しに追われていた鼠小僧を助けたおせつはそれ以来徳三郎にツレなくなった。義賊鼠小僧は江戸の若い娘の憧れの的だったのである。徳三郎は鼠小僧ならぬ猫小僧と名乗っておせつの家に忍び入り、彼女の愛を取り戻そうと懸命だった。父親の半左衛門は妾宅通いで明けくれしている男だが、自宅の両隣に住む剣術指南運平と、鳶頭虎市の部屋が、剣術や木遣の稽古で騒々しいので転居するよう申し入れた。しかし、転居資金を受け取った運平と虎市はお互いに部屋を入れ替っただけだから、騒々しいことには変りはなかった。ある日、徳三郎はおせつの友達八重から、浜松屋が借金のカタにおせつを連れ去ったと聞いて驚いた。粋がり屋の徳三郎は、さっそく自分を白浪五人男の一人にたとえて、単身浜松屋に乗り込んだのである。おせつを助け出すところが中々カッコのいい徳三郎は、すっかりおせつに見直されてしまった。が、あと一歩のところで二人は浜松屋の用心棒に捕われ、土蔵破りの罪で役人に引き渡されそうになった。そこに現われたのが天下の義賊鼠小僧次郎吉で、鼠小僧は役人に向って浜松屋こそ悪人であり御禁制の品を土蔵に隠している、と告げると忽ち消え去った。果して役人が土蔵を調べてみると鼠小僧の言う通りだったから浜松屋は御用になってしまった。一方、危うい所を鼠小僧に救われた徳三郎とおせつはすっかり元通りの恋人同士に戻り手を取りあって帰って行った。
スタッフ・キャスト
-
茜屋半左衛門桂米丸
-
茜屋よね塩沢とき
-
茜屋徳三郎牧伸二
-
丁稚チョロ谷幹一
-
楠運平玉川良一
-
八五郎加藤春哉
-
勘助中山豊
-
武八林家こん平
-
忠吉小川安三
-
八重中尾ミエ
-
虎市三遊亭歌奴
-
おたつ音羽久米子
-
虎吉黒川俊哉
-
松桂歌丸
-
鉄三遊亭金遊
-
熊五郎立原博
-
お花久保菜穂子
-
辰五郎金原亭馬の助
-
おもと丹下キヨ子
-
おはま東郷晴子
-
おせつ中真千子
-
浜松屋幸兵衛上田吉二郎
-
天吉内藤陳
-
地助成美信
-
人太久里みのる
-
弥吉横山ノック
-
伝七横山フック
-
万吉上岡龍太郎
-
椿六十郎伊東四朗
-
椿七十郎戸塚睦夫
-
椿八十郎三波伸介
-
健太宮城けんじ
-
健次東けんじ
-
福松三遊亭柳朝
-
泥棒柳家小せん
-
二八そばや春風亭柳好
-
兄哥柳亭小痴楽
-
刀屋の主人小杉義男
-
座頭勝財津一郎
-
鼠小僧次郎吉黒沢年雄