オリエント急行殺人事件(1974)のレビュー・感想・評価
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大画面で見たかった。
クリスティーの名作がやっと大画面でみれて満足。
舞台劇のように1車両の中と役者のセリフだけで2時間の推理劇を堪能させてくれるのはさすが。
クリスティーの中でもこれが一番重厚感あり。全部見たわけではないけど…。
ポワロのイメージも一番合っているような。
当然だけど皆若い。ヴァネッサレッドグレーブの美貌にため息…。
ただ、今の倫理観だとこの結末にはならないだろうなー、と思う。
アガサの名作
初めて鑑賞。名役者勢揃いと書いてあったけど、私はほとんど知らない。でも、一人ひとりの存在感や演技力はわかる。
アガサ・クリスティーの名作なので、物語については何も言わない。登場人物が多いが、尋問の時に一人ずつ紹介してくれる。おかげで、それぞれの個性が良く伝わった。
でも、主役のポワロの話は聞いていられなかった。全く品のない喋り方で、内容よりも怒鳴り声に気が散った。結末が分かっているため、途中で観るのを止めようかと何度も思った。
多数の名優を使って原作を再現していますが、結末が分かってるし、時間...
多数の名優を使って原作を再現していますが、結末が分かってるし、時間も足りないかな。イングリット・バーグマンやローレン・
バコールも歳とってしまうんですね。
人生で初めて度肝を抜かれた作品。
ラストに度肝を抜かれた子供時代。
アガサ・クリスティって本当に凄い!
1930年代にこんな斬新なストーリーを考えつくなんて、
やっぱ天才だと思う。
原作いいし、豪華メンバー集めたら面白くなるに決まってる。
でもポワロはピーター・ユスティノフの方が好きですし、
ちょっと豪華メンバー、ボロ出し過ぎじゃない(言葉尻捕らえられすぎじゃない?)と思いますけど。
けどイングリット・バーグマンの演技が本当によくて、「情婦」のマレーネ・ディートリッヒを思い出させて、また列車の中ってのがよくて、何度も観たくなります。
大好きです。
豪華絢爛なミステリー急行
先日の三谷幸喜脚色のSPドラマを見たら、また本作が無性に見たくなった。
(別に三谷版がつまらなかったからじゃなく、むしろオマージュもたっぷりで見易く作られ、思ってた以上に良かった)
イスタンブールでの仕事を終え、オリエント急行でロンドンへ向かう名探偵ポアロ。道中、アメリカ人乗客が殺される。状況証拠から、犯人は同じ車両の12人の誰か。そしてポアロは、意外な犯人と事件の真相を暴く…!
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作小説をシドニー・ルメットが映画化した1974年の作品。
小説も映画も有名なので、犯人も真相も知っている方は多いはず。
しかしそれでも見応えあるミステリー。
実際自分も見るのは何度目か分からないが、やっぱり楽しめた。
名作はいつ見ても面白い。
冒頭のとある大富豪令嬢の殺人事件、乗車を拒否されるポアロ、完璧なアリバイがある12人…伏線も鮮やか。
本作初見時は、犯人や真相には素直に驚いた。
この手のオチの元祖ではなかろうか。
ただただ、クリスティー女史に感服。
加えて映画は、ゴージャス感に酔いしれる。
美しい映像、華やかな美術・衣装、流麗な音楽。
そして何と言っても、贅沢過ぎるオールスターキャスト。
ポアロ役で長台詞を披露したアルバート・フィニー、憎々しさが見事なリチャード・ウィドマーク、00ナンバースパイとは違う役柄で巧演したショーン・コネリー、あの役のパロディのように思えるアンソニー・パーキンス、ハマり役としか思えない執事役のジョン・ギールグット…。
特筆すべきは、ローレン・バコール、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジャクリーン・ビセット、イングリッド・バーグマンら女優たちの美しさ。
米国ミステリーとは違う英国ミステリーの上質な味わい。
豪華絢爛な急行に乗って、極上ミステリーをお楽しみあれ。
最後に、余談になるかもしれないが…
あくまで個人意見として、今と昔じゃ、オチについて受け止め方が変わった。
昔だったら、あのオチは何か幸福感を感じた。
でも今十数年振りに見て、某刑事ドラマの某警部ならこう言うだろうとつい思ってしまう。
「あなた方の悲しみ、苦しみは充分お察しします。しかし、あなた方のした事は間違っています! ポアロさん、あなたもですよ」
演技派スター達も霞んでしまう駄作
国際色豊かな演技派スターを集めてみてもプラスの面を多い尽くすほどマイナス面の印象が強烈で直視出来ない。
そうそうたる面々の名前が映し出されるオープニングの期待感からは想像も出来ないほどの駄作だ。
原作を読んでいないので比較は出来ないが忠実に映画化するという意思が働いてこんなにも陳腐な垂れ流されるだけの映像になっているのか?
この作品は大事なことを忘れている。偉大な原作だろうと関係無い。これは映画だ。
ただただストーリーを知りたいのなら本を読めばいい。
これが真の映画なら一人がだらだらと数十分もセリフを並べ続け真相を導くシーンなど存在しなかっただろう。
とは言っても出演者は演技派の集まり素晴らしかった。どこまでも鼻につく演技を見せてくれた名探偵を除いては。
かの名探偵もいささかパワー不足
1974年イギリス映画。128分。今年20本目の作品。言わずと知れたアガサ・クリスティーの同名推理小説の映画化作品で、監督はシドニー・ルメットです。イスタンブル―パリ間を結ぶ長距離豪華列車を舞台にした豪華共演陣で送る作品。
内容は;
1、イスタンブルでの仕事を終えた名探偵ポワロは、イギリスへの帰路にオリエント急行を使う。
2、列車の旅の最中、アメリカの大富豪が殺害される。
3、列車の中に乗り合わせた14人全員が容疑者となり、ポワロの推理が始まる。
残念ながら原作を読んだことがないので、その点で本作がどこまで脚色を加えているのか、または忠実なのか分りません。よって、本作の評価は本作のみで判断することになります。
アガサ・クリスティの作品といえば、やはり最後の謎解きが楽しいのですが、本作はそれに加えてルメット監督らしい社会性のある作品に仕上がっています。そして正直な感想としては、その社会派テイストが面白味を阻害していたと思いました。
列車の中での殺人とその犯行への経緯に隠された悲劇、そして犯人のやりきれない思い。その思いを名匠ルメット監督はしっかりとすくい取り作品に反映させる訳なのですが、そのおかげで終盤の謎解きの醍醐味があっさり描かれていた、というのがわたくしの印象です。
そこでがっかりすると、この物語全体に出来すぎた感があるような気にもなりました。でも、これは作品に力があればそこまで気にはならなかったとも思います。いつか機会があれば原作を読んでみようとは思いました。
やはり推理ものは殺人の動機に説得力があるように描かれなければ。
今回の事件はポワロ氏も楽勝だったと思います。
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