囁く死美人

劇場公開日:

解説

目白一夫のオリジナルシナリオを「黒の札束」の村山三男が監督したミステリーもの。撮影もコンビの宗川信夫。

1963年製作/83分/日本
原題または英題:Whispering Dead Beauty
配給:大映
劇場公開日:1963年6月23日

ストーリー

河田病院の優秀な青年外科医菅英一は、恋人の看護婦丹羽不二子が邪魔になり出した。院長令嬢令子との縁談が具体的になってきたからだ。ある日、不二子から妊娠を知らされた菅が「おろせ」というと、不二子は、院長に二人の仲を話すといって、やにわに階段を駈け上った。菅がそれを力づくで止めようとしたはずみに不二子は階段から転落、それがもとで流産したあげく、足が不自由になってしまう。不二子の哀願と恨みのこもった眼差し。菅の心に殺意が湧いた。彼女を鎮静剤で眠らせ、夜半、病室から担ぎ出してプールに沈める。覚醒してもがく不二子を無理矢理押し沈める菅。断末魔の不二子の恐ろしい形相。菅の巧妙な擬装で鑑識の結果は自殺と決まり、菅は新妻を伴ってヨーロッパへ旅立つ。幸福な月日も束の間、奇怪な出来ごとが次々と菅を襲いはじめた。不二子が使っていた松葉杖を置いて行った謎の押売り女。まぎれもない不二子の筆跡によるメモ。菅のあとを追いまわす不気味な足音。そして菅は窓外の闇の中に無念の形相すさまじい不二子の顔を確かに見たのだ。亡霊か、それとも死んだはずの不二子がいつの間にかよみがえったのか。深夜の医長室で菅はふるえ上った。女は不二子の姉だった。菅は罪の一切を告白せざるを得なかった。

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