しろばんばのレビュー・感想・評価
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放蕩三昧のきっかけの様なお話。我が青春に悔いは無し
『あの子はだんだん悪い子になるズラ』やっぱり、方言で表現してもらいたい。
『せっかく、生みの親の所へ来たんじゃから、我慢することじゃ』
『意地悪は生きている間だけじゃ、人間は死ねばみんないい人になる』
中学1年の時に井上靖先生の原作を読んだ。
中学2年の国語の教科書に『夏草冬濤』が掲載された。
高校入試の現代文長文が『しろばんば』だった。
正に井上靖先生のお陰で第1志望校にも入学出来た訳である。
だから、高校生になってから、その恩も忘れ、全く勉強をしなくなった。努力しなくとも感を使って、出るところだけを覚えるって方法を取るようになった。
お陰様で見る見る成績が下降した。360人中325位までになった。理科系の大学へ行きたかったのだが、数学が出来ず、『しろばんば』の誤解で国語ならと文科系に乗り換えたが、漢字が書けず、結局一浪する事になった。しかし、予備校に通うのは勿体ないと考え、1年間図書館に通って勉強をする事になった。しかし、それも長続きせずに池袋の予備校に一週間にいっぺん英語だけの受講した。それが映画三昧に火を付けた。通学定期券が手に入ったので、少なくとも一週間に一本は池袋で映画を見た。その頃はピンク映画の流行りの走りで、うら若き『はなたれ小僧』としてはそれに食いつかない訳にはいかなかった。
結局、図書館へは1年間通って、図書館が好きになった。美しい女性の司書さんと仲良くなった。それと映画三昧になった。今考えると』とんでもないガキ』だったのだろうが、友達とつるんで遊ばなかったので、不良にはならなかった。それが良かったのだろう。一人で山へ行く事もこの頃覚えた。親父の焼酎をコッソリ持って山へ一人で行った。
全て『しろばんば』を読んだからとも言える。
しかし、映画は初見かもしれない。見たかなぁ?
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