愛染かつら(1962)

劇場公開日

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解説

川口松太郎原作を「千客万来」の富田義朗が脚色、同じく中村登が監督したメロドラマ。撮影もコンビの厚田雄春。

1962年製作/100分/日本
原題:Flower in a Storm
配給:松竹

ストーリー

津村病院創立二十五周年祝賀の日。看護婦高石かつ枝は皆にすすめられて余興に歌をうたった。伴奏は津村病院長の長男浩三が買って出た。これが縁で浩三とかつ枝は度々会うようになった。浩三はかつ技に結婚を申し込んだが、かつ枝には亡夫との間に敏子という子供があるためと身分の相違とを思いあわせてためらっていた。だが、誠実な浩三の熱意にうたれたかつ枝は、愛染堂の桂の木の下で堅い愛の誓を交わしてしまった。しかしこのことは、名門・中田病院の令嬢と浩三を結婚させようとしていた家族の大反対にあった。一番強く反対するのは浩三の妹竹子で、彼女はかつ枝を罵倒した。窮地の二人は、浩三の先輩服部を訪ねて京都に身を隠そうとした。その当日、敏子が急病に倒れたためかつ枝は約束の場所に行けなくなった。割り切れない気持で、一人京都へ向った浩三は、服部の世話で大学の研究室で働くようになった。服部の妹美也子は浩三に惹かれるものを感じ、何かと世話をやいた。数日してかつ枝が服部の家を訪れた。応対に出た服部は、かつ枝を誤解しているため浩三の居場所を教えなかった。後日になって、かつ枝が訪れたことを知らされた浩三は急拠帰京。かつ枝のアパートを訪ねた浩三は、彼女に敏子という子供があることを知って会わずに帰った。数カ月が経過した。浩三は病院に帰り、竹子の圧力でかつ枝は病院から姿を消していた。そんなある日、新聞に「白衣の天使よりレコード歌手へ」という見出しで、かつ枝が自作の歌の発表会を歌舞伎座で行うということが報じられてあった。津村病院の看護婦は歓声をあげて応援しようと約束しあった。裏切られたとばかり思い込んでいる浩三は、看護婦の外出許可をおろさなかった。だが、かつ枝の同僚・峯沢、若井から彼女の立場と事情を説明されて、すべてを了解した浩三は、看護婦達全員に外出許可を与えた。発表会は盛会だった。楽屋にかけつけた浩三に、かつ枝はだまってうなずくだけであった。--翌日、愛染堂の前にぬかずく浩三、かつ枝、敏子の姿が見られた。それは幸福に溢れたような、明るい姿であった。

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