事件記者 拳銃貸します

劇場公開日

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解説

島田一男原作『事件記者・32口径』を、山口純一郎が脚色、「兄貴」の山崎徳次郎が監督した事件記者もの。撮影は「兇悪の波止場」の萩原憲治。

1962年製作/67分/日本
配給:日活

ストーリー

新宿の裏街にある屋台でチンピラやくざが、例によって勘定を踏み倒そうとした。だが二人はギョッとなった。お内儀の手にはいつの間にか拳銃が握られていたのだ。「一日一万円で貸してやるから明日の十二時までに稼いでおいで」という言葉に二人は顔を見合せた。二人が出て行くと、隅で酔い潰れていた男がニヤッと笑った。ここの亭主なのだ。屋台は表向きで実は拳銃を貸して使用料をまきあげているのだったが、お内儀は一人娘のために、足を洗おうともがいていた。質屋を二人連れが襲うという事件が起きた。連絡を待っている記者クラブに、またまた強盗事件の電話が鳴った。同一犯人の仕業らしく刑事を一人射殺、通行の学生に重傷を負わせている。各社は不眠不休で取材を続けたが、手がかりのないまま日は過ぎていった。東京日報の菅記者は、重傷者のいる病院の張り込みから帰ろうとした時、みすぼらしい女が新聞を片手に、内部を窺うように立っているのをみて、記者特有の勘で“何かある”と女に話しかけた。怯えていた女も、闇拳銃の恐しさを教えられると、すべてを語った。女は屋台のお内儀だったのだ。捜査陣は極秘に自首した女を取り調べた結果、事件のすべてが明らかになった。そのころ、東京日報のキャップ相沢は捜査一課と額をよせて話し合っていた。もし菅の特ダネを記事にすれば娘の将来は台なしになり、自首した女の誠意も無になる。なんとか記事を押えてはくれまいかというのである。折角掴んだ特ダネを記事にできないと知った菅は、皮肉な言葉を吐いて現場へ向った。犯人は逮捕された。菅は先ほどの言葉をわびた。彼の眼には、何も知らずに母親に手をひかれていった少女のあどけない顔がまだ焼きついていた。

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