ひばりのおしゃれ狂女

劇場公開日

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解説

本田美禅の原作を「次郎長血笑記 富士見峠の対決 殴り込み荒神山」の村松道平が脚色。「幽霊島の掟」の佐々木康が監督した仇討ちもの。撮影もコンビの鷲尾元也。

1961年製作/79分/日本
配給:東映

ストーリー

江戸も爛熟期、老中首席松平越中守は財政たて直しのため奢侈禁止令を発した。禁令を公然と無視して憚らぬ人物があった。一ツ橋家の隠居、すなわち将軍家の実父治済と“酒落きち”こと近江屋お美津である。お美津は父の五兵衛が不慮の急死をとげ、兄伊之吉が上方へ出奔してから気がふれ、おしゃれ狂女と呼ばれるようになったが、幼馴染の呉服商中屋のお紀代のいうことだけは聞いた。このお美津に興味を抱く人物がいる。越中守とその腹臣諏訪部新次郎だ。治済の客分、田沼能登守がその地位を利用して、中屋を手先きに密貿易をたくらみ、お美津の父五兵衛の変死がそれにからむものと疑いをかけ、内偵をすすめるうちお美律がその鍵を握っていると睨んだのだ。田沼もお美津に眼を向け、戸山勘解由に誘拐を命じた。越中守は新次郎を浪人姿に変えさせ、お美津を護らせた。中屋お紀代の兄吉三郎の許へ、一ツ橋家の駕籠が足繁く通うようになった。治済なり客分の田沼が乗っているのか。または人目をくらますための偽装で、中味は密輸品ではないのか。田沼が屋形船で夜釣りに出かけるのも怪しい。町方与力も大きな権力の前には手の出しようがなかった。ある夜、中屋に怪盗が押し入った。中屋吉三郎は、逃げる賊の後姿に何か思い当る節があるようだ。捕方に追われた怪盗はぱったりお美津にぶつかった。そのお美津の眼は正気のそれだった。お美津は怪盗--実は兄伊之吉を隠れ場所へ誘った。狂女を装って中屋を探り、父の死の真相を求めていたのだ。二人は手を握って励まし合った。中屋へ一ツ橋家の駕籠がきたとき、お美津は人々のとめるのもきかず自分から乗り込んだ。田沼の前に引き出されたお美律は「闇商人中屋吉三郎と結んで暴利をむさぼったうえ、天下をわがものにと図る大悪人!」と罵った。そこへ新次郎が捕方陣となだれ入った。吉三郎は短筒で自ら命を断った。密輸を知った五兵衛を手にかけたのは吉三郎であった。新次郎とお美津は結ばれた。

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