この若さある限り
劇場公開日:1961年6月4日
解説
石坂洋次郎の『夏の陰画』を、「女家族」の共同執筆者・岡田達門が脚色し、「破れかぶれ」の蔵原惟繕が監督した青春編。撮影は「青い芽の素顔」の間宮義雄。
1961年製作/75分/日本
原題または英題:That Young May Be Eternal
配給:日活
劇場公開日:1961年6月4日
ストーリー
高校三年で高級生の行雄と亮子の家は隣同士だ。亮子は行雄が好きだが、行雄は国語教師ののぶ子に夢中だった。大学入試を控えた二人は、試験勉強に熱が入らない。ある日、級友松下らと喧嘩した興奮から、のぶ子に恋文を書いた。三月、行雄は大学に合格した。彼はのぶ子と晴れて交際することが出来ると喜んだ。のぶ子には英助という婚約者がいた。が、彼女は英助に好意が持てなかった。やむにやまれぬ行雄は、のぶ子の下宿を訪ねて自分の気持を打明けた。そこへ英助がやって来て行雄を馬鹿にした。怒って行雄が帰った後、英助はのぶ子に挑んだ。彼女は拒否した。いつしかのぶ子の気持は行雄の情熱に動かされていった。夏休み、白浜にいるのぶ子の後を行雄は追った。暑さは眠りを妨げる、二人は激しく抱擁しあった。行雄は海に向って走り、のぶ子が後を追った。興奮からさめたのぶ子は、二人の関係をつづけるのは間違いだといった。秋の新学期が始まった。のぶ子は英助と結婚することにした。行雄も亮子と仲直りした。行雄の経験は、一度は通らねばならならぬ青春の嵐で、大人になるためには貴重なものだったろう。