「面白くはない」オペラハット KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
面白くはない
クリックして本文を読む
これは、スタインベックが『怒りの葡萄』を書いた頃、アメリカが経済的に行き詰まっていた時代の話だ。
貧富の差は拡大し、貧しい人々は仕事を失い、社会の底であえいでいた。
正直に言えば、この映画はあまり面白くない。
特ダネを得ようとして、新聞記者が友達や彼女に成り済ますような話はどこで見たぞ。そして、その内に恋愛感情を持ってしまうという・・・前半はベタなそれだし、後半はメッセージ性が強すぎる。
だが、この映画の公開、数年を待たず戦争が起きた事実を思えば、メッセージ性はどんなに強すぎても強すぎることはなかったであろう。・・・金持ちが金を持ちすぎている。そのせいで、多くの人々が貧困にあえいでいるじゃないか。開拓とか利益が期待できて、しかも大勢の人に仕事を与えられる事に使え。 金はため込むものではなく、こうやって使え、回せ――と。
戦前も、投資マネーはあった。
だが雇用を生む実体投資には向かわず、投資は株や金融に偏った。
貧富の差が広がりすぎ、消費が止まりまくってそうなったのだ。
今のアメリカも・・そっちの方に向かってないかね?
コメントする
