まぼろし探偵 幽霊塔の大魔術団
劇場公開日:1960年12月3日
解説
「まぼろし探偵」の第二部。桑田次郎の原作を、「蛇精の淫」の田辺虎男が脚色し、「裸の谷間」の小林悟が監督した。撮影は「弥次喜多珍道中 中仙道の巻」の岩橋秀光。
1960年製作/76分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1960年12月3日
ストーリー
ここ数日、都内ではレッドスコー団の跳梁が続き都民は恐怖におののいていた。彼らは、次々とビルを爆破していった。何故彼らがビルを爆破するか、まぼろし探偵も富士警部も見当がつかなかった。しかし、ある日少年探偵団の一員である源太少年の家でテレビを見ていたまぼろし探偵は、放送中のロッドタイガー魔術団の中に松葉杖をついている男を発見、何かしらレッドスコー団と関係があるらしいという予感があった。早速、コンビの黒星カメラマンと魔術団への探索が始った。その頃、レッドスコー団の本部では二人のバイヤーが首領にミイラの薬を早く売るようにと交渉しており、魔術団の本部では団長のロッドタイガーと日本人妻美也子がその子ジョニーを舞台に立たせることで口論していた。これを知った探偵等は、直ちに美也子等を追ったが、黒星は彼らに捕えられ薬を打てば三十分以内にミイラになるという注射薬の実験材料にされるところだった。間一髪探偵はこれを救ったが、今度は、源太少年、日の丸新聞山部デスクの娘みどり、姪の恵子が誘拐されてしまった。そして、みどりと恵子は無理矢理ベッドに寝かされ例の注射薬ポリコンを打たれんとした時、まぼろし探偵が現われ二人を救った。こうした探偵のスーパーマンぶりに狼狽したレッドスコー団首領は、一刻も早く、その目的である十五年前に埋めた時価数百億ドルという貴金属を掘り出さんと必死の努力を傾注し出した。そんな時、かつて貴金属を埋めた時手伝い、自殺したと思っていた皆川が生きていること、源太がその子であることが判ってしまった。一味は早速皆川を襲ったが、逸早くこれを察知したまぼろし探偵の活躍によって、その野望は打ち砕かれ、その仮面もはがされて一味は一網打尽となった。首領こそレッドタイガーであり宇宙戦に備えて多くの人を誘拐、ミイラ作りにやっきとなっていたのだった。