高校生無頼控 突きのムラマサ

劇場公開日:

解説

“高校生無頼控”シリーズ第二作。兄を探しながら、ガクラン無宿をつづけるムラマサの痛快な活躍を地方高校を舞台に描く。脚本は「子連れ狼 親の心子の心」の小池一雄、監督は「高校生無頼控」の江崎実生、撮影は「無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた」の市原康至がそれぞれ担当。

1973年製作/84分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1973年4月7日

ストーリー

血を流し、汗を流し、涙を流す、村木正人ことムラマサは、過激派の兄を探してある町にやって来た。川で洗濯物をしていたムラマサ、全裸であることに気付かずに、東華学園の美人先生・小千谷陽子に話しかけ、小千谷先生を驚かす。その夜、あるスナックに入るとホステスの北川サキエが泣いている。ムラマサは人生訓辞を一席ブッて、意気投合。ソファの上で抱き合う。その夜、知り合ったばかりのクリーニング屋をやっている東華学園高の生徒の家へ居候することにする。翌日東華学園高の入学式へまぎれ込んだところ、小千谷先生と再会しムラマサは大喜び。東華学園高では、女が大威張りしており、特に、全校一の秀才で、美人の東風みどりは、運動クラブの予算を大幅に削減してしまう。ムラマサは男子生徒のたっての要請でみどりに男意気を見せるべく一計を案じる。それは、キッスくじを売って、その売り上げ金を運動部の部費にするというのである。一等当選は、みどりとキッスができるというので、くじは飛ぶように売れる。みどりに泣きつかれた教頭は頭を抱えて、なんとか策を、と考える。やがて、教頭に何者か、と追求されたムラマサは、過激派の学生だと偽わって“狼の青春論”の大演説をして、キッスのくじの全責任を背負って、刑事に連行されて行く。そんなムラマサにみどりは、いつしか心を惹かれていた。やがて警察の疑いが晴れたムラマサを小千谷先生が待っていた。そして二人は、青い空の下、リンゴ畑で抱き合う。一方、キッスくじだが、みどりのキッスの当選者は誰の手にもない。それもそのはず、ムラマサが持っていたのだ。学校の帰り道、みどりを待っていたムラマサは優しくキッスを交わした。やがて、ガクラン無宿ムラマサ、再び兄を探して旅に出た。

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