放課後(1973)

劇場公開日:

解説

一人の女子高校生が、放課後という学校と家庭との谷間で見た大人の世界、そしてこの年頃の娘だけが持つ、きらめくような毒が、大人の世界に次第に波紋を広げていく。脚本は「初めての愛」の井手俊郎、監督は同作の森谷司郎、撮影は、「にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻」の村井博がそれぞれ担当。

1973年製作/89分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1973年3月3日

ストーリー

中西亜矢子と青木勉は隣同士で、同じ高校一年生、平凡なサラリーマンの家庭である。勉の父は一ヵ月前に函館へ転勤になったが、勉だけは東京に残ることになった。そして、家の階下を、父と同じ会社で遠縁にもあたる北沢研二、夏子夫婦に貸し、自分は二階に下宿しているような生活をしている。夏子は研二よりも一つ年上の姉さん女房で彼女も広告会社に勤めていた。ある土曜日の放課後、勉は亜矢子と友人のめぐみと一緒に神宮外苑で写真を撮っていると、研二が二人と同じクラスの小宮克彦の姉・由紀と一緒に、由紀の経営しているスナック“サンタナ”に入るところを目撃、それを写真におさめた。亜矢子は夏子にその写真を見せたが、彼女は平然としている。つぎに、克彦に由紀と研二のことを告げ口したが、克彦も平然とした態度。妖しい期待を裏切られた亜矢子の気持ちはおさまりがつかない。今度は夏子をつかまえて「研二さんが浮気をしている」とほのめかした。夏子の心にやっと火がついた。その夜、研二と夏子は激しく口論した。ある日、亜矢子は“サンタナ”のホステスの美保と克彦との間に肉体関係があることを知った。亜矢子は自分が子供であることを思い知らされた。研二と夏子の仲は、かなり険悪になり、亜矢子が研二の服のポケットに入れた“サンタナ”のマッチが原因で、とうとう夏子は家を飛び出してしまった。夏子が家出した直後、研二と由紀は始めて共に寝た……。研二が転勤することになった。亜矢子は研二の引っ越しの手伝いをしている時、「私、研二さんが好きなんだもん」と身を投げ出した。研二はこの毒を捲き散らした妖精に優しく応える。その時、夏子が戻って来た。今、何が起きていたか知らない夏子は、素直に研二に詫びを言い、荷物の整理を始めるのだった。研二と夏子の間には、既に亜矢子の入る余地はなかった。亜矢子は外に出た。折りしも雨が降り始めていた……。

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映画レビュー

2.0「断絶」を聴く度に大学で桜が散ったのを思い出す。

2024年6月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

2.5栗田ひろみ

2021年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この前見た映画が「夏の妹」なので、栗田ひろみの主演映画を偶然連続で観たことになる。
演技力自体は稚拙だが、夏の妹よりは若干成長した感があった。
いろんな男女の思いが交錯するが、その割に淡々とストーリーは進む。
ショートホープにキャンディーのマッチ。
地井武男も宮本信子も若いですね。

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まこべえ

4.0「いつのまにか少女は」

2016年8月14日
PCから投稿
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小二郎

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