金曜日の寝室
劇場公開日:1978年4月29日
解説
上司との情事を楽しむOLが、突然、破滅の淵にたたき落とされる姿を描く。脚本は「若妻日記 悶える」の下飯坂菊馬と「教師女鹿」の桂千穂の共同執筆、監督は「さすらいの恋人 眩暈(めまい)」の小沼勝、撮影は「黒薔薇夫人」の前田米造がそれぞれ担当。
1978年製作/89分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1978年4月29日
ストーリー
新大久保の古ぼけたマンションに住む万国商事社員、高見沢花土は、毎週金曜の夜訪れる上司の三原修三と情事を重ねていた。ある晩、修三の妻・幸子に毎週修三が女のアパートで時間を過ごしているという電話がかかってくる。そんなことがあったため、幸子は酒屋の店員を誘いこんで浮気し、小料理屋では三原が部下の柴田伸子を電話の主だと思い込み詰問していた。憔悴して帰宅した修三は電話で霊園に呼び出され、白い人影におびやかされる。慄然となった修三は花土を訪れ、始めて彼女の家に泊った。ある日、修三は幸子と隆の情事を目撃する。花土の部屋で夕食をしていた修三はまた例の女から呼び出され、出かけると、花土がいつも立ちよるフラワーショップのエリが公園で待っていた。電話で脅迫し、幸子に浮気を教えたのもエリの仕業だった。自分の罪を告白し、帰ろうとするエリを修三が襲う。花土は修三の表情からエリと会ったことを察した。翌日、部長室にいる修三のところへ花をいけにやって来たエリは、三原に花瓶を叩きつけられる。数日後、三原はエリを殺そうとドライヴに誘うが、車の中で彼女を抱いてしまう。後を追ってきた花土も加わり、三人の葛藤は続き、そして遂に、三原と花土が死に直面するのだった。