主婦の体験レポート おんなの四畳半
劇場公開日:1975年4月26日
解説
下町のアパートを舞台にした、人情セックス・コメディ。原作は香山佳代の『おんなの四畳半』。脚本は「生贄夫人」の田中陽造、監督は「女子大生 かりそめの妻」の武田一成、撮影は「十代の性典'75」の安藤庄平がそれぞれ担当。
1975年製作/75分/日本
配給:日活
劇場公開日:1975年4月26日
ストーリー
野百合は下町にあるボロアパート、不動荘に住んでいる。不動荘の経営者は野百合の父・春吉なのだが、春吉は女と博奕に入れあげ家屋敷もろとも取られ、今も若い女の所に転り込んでいるのである。野百合は残った不動荘と小さなおでん屋を開いて何とか生活していた。そんなある日、春吉が品子という若い女を連れて現われた。金を使い果たし、借金もたまったのでしばらく野百合の部屋に置いてくれ、と言うのだ。野百合は最初は断わったものの、あきらめて自分はおでん屋の方に泊まる事にした。同じアパートの住人の柳下の女房、静枝はいつも一人の青年に尾けられている。その青年・純に静枝は見覚えがあった。かつて静枝がソープランドで働いていた頃の予備校生の客だったのだ。純は、静枝の優しいサービスが忘れられず、勉強そっちのけで通いつづけ、二年ぶりでやっと静枝の居場所を見つけたのだ。一方、野百合の幼な友達で不動荘の地主でもある真太郎は、昔から野百合に惚れていて、何度も口説いたのだが、野百合はOKしない。真太郎は春吉に、野百合を嫁に貰い受ける事と、不動荘の土地を銀行に売るために立ち退き料支払いの件について相談を持ちかけた。春吉は立ち退きは承諾したが、野百合の事は断った。やがて、立ち退きが決まって、不動荘はてんやわんやの大騒ぎになった……。