アルプスの少女ハイジ(1979)

劇場公開日

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解説

ヨハンナ・スピリの原作『アルプスの少女ハイジ』を長編アニメーション化したもので、物語構成は松木功、脚本は吉田義昭、大川久男、佐々木守の共同執筆、演出は高畑勲、撮影はトランスアーツがそれぞれ担当している。DVDタイトル「アルプスの少女ハイジ 劇場版」。

1979年製作/107分/日本
配給:東宝

ストーリー

幼くして両親と死に別れた五歳の少女ハイジは、これまで育ててくれたデーテ叔母さんが、フランクフルトで働くことになったため、ハイジの生まれ故郷、デルフリ村のアルムの山小屋に一人で暮らしているおじいさんに引きとられることになった。アルプスで迎えたハイジの初めての夜は、星が空いっばいにまたたいていた。翌朝、ハイジはヤギ飼いの少年ペーターと山に登った。暫くして、ペーターのおばさんは、とてもみすぼらしい小屋に住んでいて、それに目も見えないと聞いたハイジはとても悲しくなって、おじいさんに頼んで小屋をきれいに修繕してもらうのだった。それから三年たった春、デーテ叔母さんがやって来て、ゼーゼマンという金持ちの家で、一人娘の相手を探しているのでハイジを紹介するというのだった。ハイジは気が進まなかったが、叔母さんの説得で仕方なく承諾した。ゼーゼマン家の一人娘クララは身体が弱いうえに足が不自由で車いすに乗っている。クララは金持ちの娘にありがちなわがままなところもなく、ハイジとすぐに仲良しになった。最初は楽しく遊んでいたハイジだが、次第にアルプスが恋しくなり、とうとう病気になってしまった。ゼーゼマン氏はハイジをアルプスに帰し、悲しむクララに、「もし本当にハイジを愛しているなら、帰してやるのがいちばんだよ」と優しく説得するのだった。アルプスに帰ったハイジは、たちまち病気も回復し、もとの元気な身体になった。夏が訪れると、ハイジにすばらしい客がやって来た。クララが来たのだ。アルプスの自然がクララの身体に影響を与えたのか、クララに歩きたい意欲が湧いてきた。「クララ、きっと歩けるようになるわ!」ハイジの励ましに、クララはとうとう長く苦しい闘いを勝ちぬいた。夏が終ってゼーゼマン氏とクララのおばさんがクララを迎えにやって来たとき、二人が見たものは、緑の大地を歩くクララの思いがけない姿だった。これがあの、顔の青白い、車いすに乗ったわが娘なのだろうか!二人は言葉もなく、クララを抱きしめるばかりだった。そして、山を下ってゆくクララに、ハイジはいつまでも手を振りつづけるのだった……。

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映画レビュー

4.0アルムの山編 子供に見せたい

2021年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日曜日の夜に連続で放送されていた名作劇場の再編集版で、30分ごとにお話が続く構成のものを、映画風につなげたもの。当時のアニメーションにしては予算を潤沢につぎ込めたらしく、美術や舞台設定、人物の背景などにも十分な考証が施されていることが想像できる。特に、時代背景において、ほとんど触れられていないものの、第2次大戦の影響は大きいであろう。登場人物に若い男がいないのはそのためか。今になってそう思う。

良くも悪くもテレビサイズのものを再編集しているので、演出の間だったり、音楽のスケールがいちいち映画的ではないものの、珠玉の演出と、美しいスコアは不滅の輝きを放つ。そして、いまでも親しまれるハイジのキャラクターは、もはや世代を超えて日本人のアイデンティティーに組み込まれている。

低学年の子供に見てほしい作品だ。

2018.3.27

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