クラッシャージョウのレビュー・感想・評価
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本当ゴージャスな作品
安彦良和初監督作品。サンライズ4DXコレクションでの鑑賞です。
そういえばまともに観た事が無かった(ひょっとしたら初めてかも?)ので、これは良い機会と行ってきました。
安彦良和監督はそれ以外にも作監、絵コンテ、原画も兼任するなど、力の入れようが分かりますね。
なので、やっぱりキャラの作画が生き生きといていました。
メカニックデザインが河森正治なのもマッチしていたと思います。
多数のゲスト作家も作品に彩りを加え、また本筋と関係の無いカット
(アニメーターが落書きのカットを入れる)も溢れており、皆が楽しんで作っている様子も伝ってきました。
ベースとなるSFの世界やシリアスなストーリーとも相まって、本当ゴージャスな作品でしたね。
実に楽しかったです。
なつかしい
BS12で放送されたものを録りだめしていたのを連休中に観た。公開当時、高校生くらいで原作を結構読んでいたので背景も含め楽しんだ。今回も懐かしく楽しんだ。安彦さんのガンダムオリジンはギャグのりについていけなかったのだが、こちらはほどよくマッチしている感じがして、心地よかった。レビューでクラッシャーの背景がよくわからないというものがあったが確かにそうで、原作未読の方のために冒頭で字幕が登場人物に語らせても良かった。アルフィンはかわいらしいし、マチュアは魅力的なのでもっと絡みがあってもよかった。主人公のトーンがもう少しアグレッシブであってもよかった。ダーティーペアが出てきたり、ほかにも色々な漫画家さんがコラボしていて楽しい。ラストのハイウェイシーンがよかった。前田憲男のBGMもとてもよい。
アナログアニメの最高傑作
安彦キャラの成熟期
なんだかテンポが悪いと感じた
公開当時見た記憶も薄れていたが、YOUTUBEで観賞しました。
最後の謎解き?もなんか消化不良だし、バタバタとアクションシーンが連続するが、メリハリがないので退屈になってしまう。
そもそも、彼らクラッシャーとはどんな仕事なのか良くわからないので、彼らか平然と宇宙海賊の手下とはいえ、ためらわずに殺したり、軍隊もどきにミサイルやらビーム砲で戦闘するのが疑問だらけになる、この手の映画はあまり理詰めにすると窮屈だが、最低限、なぜ主役側は善玉なのか、海賊どもの極悪さを描いてくれないと感情移入出来ない(女科学者を誘拐するときもクラッシャーたちには危害を加えていないので、なおさらそう感じてしまう。
ラスト、クラッシャーたちは宇宙船大破、ミサイルやら弾薬をふんだんに失い、戦闘機も多分一機は確実にオシャカになったのに、果たして割りが合うのか?とか、そうかこいつはクラッシャー組織のボスの息子だから金持ってるのかな?とか、だったらこいつなんでこんな命を的に働いてんのかな?とか、この足手まといなガキはいらないんじゃないか?とか考えてる時間の記憶しかありませんでした。
宇宙を破壊しかねない超兵器もなんだかありきたりだし、超兵器の運転?が止まった後で、普通の感覚ならいつ爆発してもおかしくなさそうなのにチンタラ謎解きがはじまるので、サスペンスが全くないし、主役たちを色々追い込んではいるが、ご都合主義な秘密兵器が多すぎてハラハラさせてくれない(ゴリラみたいなやつの手がマシンガンなのはあまりにもすぎて呆れる)。
人物がセリフを言うたびに人物がいちいちオーバーアクションなので、ミュージカルや演劇のように感じるが、メリハリがないので疲れる、普通の会話でそんなにオーバーな身振りはしないと思うし。
安彦良和さんは才能はあるけど、映画を造る才能はないと思います。残酷ですがスタッフの一人として活躍したほうが輝く人だと思います。
1983年3月12日公開
劇場版の続編が観たかった作品です。
遠い未来の宇宙。罠に嵌められた主人公達が、汚名をそそぐために宇宙海賊と戦うストーリー。
ガンダムのキャラクターデザインを担った安彦良和が、初めて監督を務める長編映画です。
製作もサンライズが担当するだけあって、アクションシーンは秀逸です。銃撃戦、ドッグファイト。アニメらしいスピーディで派手な動き。だけど、「そりゃ無茶だろ」という一歩手前で抑えているところは、とても好感が持てます。特に、中盤にある沼地での銃撃戦は、個人的にお気に入りの場面です。
ストーリーもとても整理されていて、気軽に楽しめる一作でした。
難点をいえば、やや軽く感じられるところでしょうか?危険な仕事に「気軽に」「躊躇なく」踏み込んでいく主人公達。それは、とても格好良く魅力的ではあるのですが、逆に映画全体の軽さに繋がってしまったように感じます。
その他、演出等で勿体ないシーンが幾つもあって(カーチェイスシーンでのBGMや、アルフィンの酒乱が中途半端とか)、少し評点を下げさせてもらいました。
宇宙が熱い!!!!
やっぱりいい!絶対にお勧めです。
安彦キャラが舞う王道のエンタメ作品
まず、キャラクターが目で演技しているのを堪能しました。若干19歳のジョウが表情に浮かべる、挑戦、反発、かけひき、おそれ、甘え、恐怖など。なかなかアニメでお目にかからないレベルの表現力です。
そして物語の舞台も、大気圏内の空中戦から密林でのサバイバル、潜入ミッションにAI搭載の警備マシンとの格闘、宇宙船が入り乱れる宇宙要塞攻略戦と、これでもかの大盤振る舞い。
妙に精神世界やメタな物語構造に頼らず(そういう作品がウケる時代ではなかったし)、見事に宇宙を舞台としたアドベンチャーを描ききった作品だと思います。
冒頭の災害救助ミッションは、何の説明もなく、子どもの時に初めて見た際はとまどいましたが、今では個人的に、映画史に残るオープニングだと思ってます。
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