黄金の三悪人
劇場公開日:1968年7月13日
解説
ロモロ・グエリエリ、ティト・カルピ、ジョヴァンニ・シモネリ、エンツォ・G・カステラーリの共同脚本を、エンツォ・G・カステラーリが監督した、イタリア製西部劇。撮影はジョヴァンニ・ベルガミーニ、音楽は、フランチェスコ・デ・マーシが担当している。出演は、「真昼の用心棒」のジョージ・ヒルトン、ギルバート・ローランド、エド・バーンズ、カレーン・オハラなど。製作は、エドモンド・アマティ。テクニカラー、テクニスコープ。
1967年製作/イタリア
原題または英題:I go...I'll Kill Him...And I'll be Back
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1968年7月13日
ストーリー
賞金稼ぎを職業としている〈流れ者〉と名のる男(G・ヒルトン)の、目下の獲物は、最高の賞金をかけられている大物のモネテロ(G・ローランド)だった。そのモネテロは、軍隊の護衛つきで輸送される銀行の金貨三〇万ドルを狙う大仕事に取りかかっていた。銀行の輸送責任者クレイトン(E・バーンズ)は列車の中で、しきりに不安がっていた。間もなく彼の不安は現実となった。連結器がはずれ金を積んだ貨車と、護衛の兵士ののっている客車とが離れ、そこに一群の男たちが襲い、金を奪っていった。モネテロの計画は成功した。しかし、その金は部下の一人が裏切って持ち逃げしメキシコに向った。モネテロは早速、その後を追い男をとらえた。男は、金の隠し場所を示すメダルを出し、命ごいを願ったが、そこへ護衛兵士たちが到着、男は射殺され、モネテロは捕えられた。拷問によっても口を割らぬモネテロを、護衛の指揮官は銃殺しようとした。最後の夜、牢に牧師がよばれた。その牧師は変装した〈流れ者〉だった。〈流れ者〉は三〇万ドルの金を山分けすることを約束に、半分にしたメダルの一片を受けとり、モネテロを脱出させた。無事脱出したモネテロに〈流れ者〉は銃をつきつけ、あと半分のメダルを渡すようせまったが、それはクレイトンにとりあげられてしまっていた。〈流れ者〉はクレイトンに近づき、メダルを奪おうとしたが、クレイトンも見かけによらず強者で、二人は死闘の末、手を組むことになった。ここで〈流れ者〉は、ふとしたきっかけから、モネテロとクレイトンははじめからグルで、列車襲撃も二人が協同でしたことだと知った。ともかく二つそろったメダルから、金のかくし場所を知った三人は、それぞれに現場に急行した。が、どたんばで、保険会社の社員と称する紳士に金の入った袋を持ち去られてしまった。ところが、その袋の中味は、〈流れ者〉がすでに石ころととりかえてあった。ホッとする間もなく、今度はモネテロの部下たちが、彼を裏切って襲撃してきた。が、三人の早射ちの前には、敵ではなかった。三人の悪党は、大金を山分けすると、それぞれに去っていった。