劇場公開日 2024年3月22日

「【”何でこの作品は、こんなに面白いのか!”エンリオ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽を背景に”善玉””悪玉””卑劣感”の20万$を巡る攻防を描く、マカロニウエスタンの傑作。】」続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”何でこの作品は、こんなに面白いのか!”エンリオ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽を背景に”善玉””悪玉””卑劣感”の20万$を巡る攻防を描く、マカロニウエスタンの傑作。】

2022年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

楽しい

興奮

幸せ

■一応、作品内容の概要を記す・・。
 南北戦争末期の西部。
 ジョー(善玉:クリント・イーストウッド)とテュコ(卑劣漢:イーライ・ウォラック)はコンビを組んで賞金を稼いでいた。(悪逆を繰り返したテュコが、絞首刑になる寸前に、ジョーが縄を打ち抜き懸賞金を分け前とする・・)
 ある時、テュコを裏切ったジョーをテュコが灼熱の砂漠を歩かせ、痛めつけているところへ、南軍の兵士たちの死体を乗せた馬車が通り掛かる。
 瀕死の兵士で、ジョーやテュコ、そしてエンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が狙っていた、ジャクソン=ビル・カーソンは20万ドルの隠し場所と引き換えに水を要求する・・。
 が、ジャクソン=ビル・カーソンが、事切れる前に口にした隠し場所を聞いていたのは、ジョーのみであった・・。

◆感想

・ジョーやテュコ、そしてエンジェルを演じた、クリント・イーストウッドとイーライ・ウォラック、そして鷲鼻のリー・ヴァン・クリーフのキャラ立ちの良さが魅力的である。
 - 個人的には、テュコを演じたイーライ・ウォラックの悪人だが、何故か憎めないキャラが好きである。何となく、三船敏郎が「羅生門」で演じた多襄丸を想起させる、破天荒な人物が、この作品を支えている気がする。

・南北戦争の描き方も、橋を落とすシーンなど見応えがある。

・そして、ラスト、20万$が眠る”アーチ・スタントン”の墓に集結する、ジョーとテュコ、そしてエンジェル。三つ巴の騙し合いの戦いを制したのは誰か・・。

<以前、BSで観た際には、162分の完全版であったが、今回は178分の完全版を鑑賞。(だが、どこがカットされていたかは分からない・・。)
 シンプルな作品構成でありながら、ジョーやテュコ、そしてエンジェルのキャラ立ちが素晴しく、どこかユーモアを漂わせた作風も佳き作品である。
 勿論、エンリオ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽が、今作の風合を高めているのは、間違いないと思われる作品である。
 今作は、タラちゃんが”凄く好き!、一番好き!”と言うのが良く分かる作品である。
 勿論、私も好きで冒頭、エンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が情報提供してくれた男や、その息子も情け容赦なく撃ち殺すシーンも、鮮明に覚えていた作品でもある。>

■補足
 ・マカロニウエスタンの邦題は、どれも似ていて、”この作品、観たんだっけ??”となるのは、私だけであろうか・・。

NOBU
トミーさんのコメント
2024年4月13日

共感ありがとうございます。
「レザボアドッグス」の撃ち合いはイタダキなんでしょうね、弾抜き取りじゃなくて1発多い? 辺りも強い愛着が感じられますね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年4月12日

ピロリロリ〜ファ〜ファーファ〜♪今作の曲と知らなくても誰もが西部劇だ! と判りますね。

トミー
近大さんのコメント
2022年6月7日

名曲は星の数ほどあって挙げきれませんね。モリコーネなら『ニュー・シネマ・パラダイス』も。
私は映画好きのきっかけになった“伊福部ゴジラ”です(^^)

近大
talismanさんのコメント
2022年6月7日

NOBUさん、楽しいメッセージありがとうございます!ウエスタンって何?程度でまるで関心がありませんでした。でも俳優なり監督なり映画の歴史や音楽に興味を持つと、とっても面白いんだー!となりました。生きてて良かったー!は大袈裟ですがそんな風に思えるほど、面白いジャンルだと実感しました。

talisman
talismanさんのコメント
2022年6月6日

おっしゃる通り!タイトルが似ていて混乱します。でも出演者となんとなくのストーリーで、あ、見たな、これは見てないな、と判断します!

talisman