殺人者に墓はない
劇場公開日:1964年9月11日
解説
ロベール・オッセン、ルイ・マルタン、クロード・ドザイ、ジョルジュ・タベ、アンドレ・タベの共同シナリオをロベール・オッセンが企画・演出したギャング・ドラマ。撮影は「ふくろうの河」のジャン・ボフティ、音楽は「シエラザード」のアンドレ・オッセンが担当した。出演は、「めんどりの肉」のロベール・オッセン、「二十歳の恋」のマリー・フランス・ピジェ(二役)、「太陽は傷だらけ」のジャン・ルフェーブル、「夜のエレベーター」のロベール・ダルバンほか。
1963年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:La Mort d'un Tueur
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年9月11日
ストーリー
マッサ(ロベール・オッセン)は刑務所から帰って、妹のマリア(マリー・フランス・ピジェ)が家出したと聞き、瞬間、かつての仲間ルシアノ(シモン・アンドリュー)の顔が浮んだ。五年前--ルシアノと銀行の現金輸送車を襲う計画をたて、彼の仲間アルベールとトニイらを誘い、順調にそれは進んだ。マッサの心に一抹の不安が湧いたのはルシアノとマリアが次第に接近したことで、異常なほどにマリアを愛していたマッサにとっては心穏かでいられず、ルシアノを殴って妹から手をひくよう命じた。こんな時、襲撃は実行された。そして成功したが、ルシアノの密告によって彼は捕まり、その五年間、復讐を思いつづけていた。マッサと二人の仲間は、ルシアノの居所を聞き出した。そこにはマリアがいた。だが、マッサの後から入って来たルシアノが拳銃をつきつけた。その後から、また別の男が声をかけた。町一番の顔役、〈親父〉であった。二人の悶着の裁きをつけようというのだ。翌朝、マッサとルシアノは闘技場で向い合った。どの弾倉に弾丸が入っているかわからない六連発銃を渡された。ルシアノが倒れた。マッサはアルベールとトニイを呼んで、五年前に隠した金を四等分した。一つは死んだ男の妻、マリアのためのものだった。だが、マリアは警察へ兄を訴え出た。街角は武装警官で固められた。三人はたちまち追いつめられた。彼等の拳銃が火を吹いたとき、警官隊の銃が一斉に鳴った。三人は体中に銃弾をうけ、乾いた土に転がった……。