劇場公開日 1948年11月20日

イワン雷帝(1946)のレビュー・感想・評価

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4.5国家統一 と ツァーリズム

2025年2月6日
Androidアプリから投稿

観賞したのは 第1部 (99分) で
イワン4世が戴冠式を経てロシア統一の為に
外敵や内敵と戦い、孤立し苦悩する様子
そして再び立ち上がる姿が描かれる

1928年に 二代目市川左團次のソ連興行があり
エイゼンシュテインは彼が見得を切るのを見たらしい
そんな歌舞伎の影響みたいなものも散見され
面白かった
戴冠式での祝歌もなんか詩吟みたい?だった

ロシアが非西欧的と今でも言われたりするけど
その論拠のようなものが見られた

正教会や地理的影響もあるだろうか

第2部は禁止され、1958年まで公開されず
第3部は製作中止になってしまった

私は面白かったけど スターリンも絡んでくるので
評価は二分されてるみたいで
機会があれば、その論評の数々を読んでみたい

自分が女性のせいか、足りない息子の為に策を巡らす
叔母のエフロシーニャに興味を持った
あんまり強烈なので男優が演じているのかと思ったら
セラフィマ・ビルマンという女優さんでした

人間の業のようなものも見受けられる
第2部ではどうなったのだろうか
観てみたい

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jarinkochie

4.0重厚感そのもの

2014年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

エイゼンシュタイン監督を『ポチョムキン』に続いて鑑賞です。やっぱり、すごいです、エイゼンシュタイン。ほとんど固定で撮られたショットの積み重ねで圧倒的な画力で迫ってきます。これをスクリーンで観たら、どんなにかと想像しちゃいますね。
カザン侵攻のシーンなんかも、全然最近の戦闘シーンと撮り方が違いますが、兵士が続々と城壁に向かって攻め込むところを固定で撮ったりすると、妙に興奮してくる感覚がありました。今どきの画面が揺れまくるということでもたらされる興奮とはまったく異質のものを感じましたよ。

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チャーリー