「ジャンヌ・モロー、もうちょっと若かったらなあ〜」突然炎のごとく(1961) osmtさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンヌ・モロー、もうちょっと若かったらなあ〜
あの役やるには、ジャンヌ・モロー、もう年増だったので、ミスキャストなんだろうと思い、ずっと食わず嫌いが続いていたが…
う〜ん、やっぱり、もっと若かったらなあ〜
あと5年は早く撮影して欲しかったよ。
あの流れで行けば、たぶん最後は乾いた悲劇で終わるだろうと思っていたが…
もうちょっと鮮烈に出来なかったかな〜
当時としては、鮮烈だったかもしれないけど…
ゴダールが刺激を受けたのは良くわかる。
もろパクリ(一応オマージュ?)の元ネタなどもあったし。
やはり、この映画はモローが歌う「つむじ風」に尽きると思う。
なので、あの曲は他の様々なシーンでも部分的にリフレイン(鼻歌とか口笛とか)させて、もっとあの曲を軸に、カトリーヌの心情や言動を展開させて欲しかった。
但し、トリュフォーの原作への思い入れの方が、非常に強烈だったようで…
原作で受けた感動を忠実にスクリーンへと移し替えたかったようなので、即興的な翻案などは抑えたかったのかもしれない。
トリュフォー本人曰く、本作は「文学的な映画というより、映画的な小説」とのこと。
まさに言い得て妙。
そんな味わいの作品であった。
コメントする