「無敵のガンマン」勝負(かた)をつけろ mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
無敵のガンマン
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フランスの作家ジョゼ・ジョバンニの小説「ひとり狼」がベースになっているらしいです。
ジャン=ポール・ベルモンド主演のフレンチノワール、ちょっとわくわくしながら観ました。邦題の通りいけば、序盤であっさりと「かた」がついてしまうので、どんな展開になるのかと思ったら、ロッカ(ジャン=ポール・ベルモンド)が刑務所に入所してアデ(ピエール・バネック)に出会うストーリーから地雷撤去作業のハラハラシーンへと進み、中盤過ぎからちょっとノワール感が減速。ラストはアデと決別。あっさりと。フランス映画らしいFINでした。
ひょろっとしてて、顔もあどけなさが残る20代のジャン=ポール・ベルモンドですが、寡黙で強くてかっこ良かったです。賭場を閉じるというのに帰らないボスとトランプの数で博打するところ(勝ったら全額払う)も、ばっちり決まってました。ヴィラノヴァの情婦を自分の女にするところもなんだか様になってました。
アデを罠にはめたボス(ヴィラノヴァ)はあっさりと銃殺されてしまいます。手下たちはすぐにロッカの子分になっていまして、驚きました。ロッカの強さにびびったのでしょう。スーツの着こなしにやたらとこだわる部下が笑えました。
この映画の約10年後に、原作者のジョバンニが監督したという「ラ・スクムーン」。まだ観ていませんが、原作者のこだわりでリメイクしたのかもしれません。また、観なきゃ。
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