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解説

無痛分娩の創始者、英国の産科医ディック・リード博士のフィルムが英国でテレビ放送され、大きな反響を呼んだ。それを機会に、西ドイツで企画製作されたのが、この映画である。イルゼ・ロッツ・デュポンの脚本を、ヴォルフガング・グリュックが監督した(第三作目)。撮影はワルター・リムル。無痛分娩による出産の記録映画が挿入されている。出演はハンス・ゼーンカー、アンチェ・ゲールク、アルベルト・リュープレヒーら。日本版監修は新宿赤十字病院長鈴木武徳、同指導は同院産婦人科部長金杉武、推薦は日本赤十字本部産院院長久慈直太郎の各氏。

1958年製作/西ドイツ
原題:Worueber man nicht spricht

ストーリー

若くして結婚したばかりのペーターとクリスタの家で、ペーターの妹ベアーテの誕生祝いが開かれた。モニカ(アンチェ・ゲールク)とマルチン(アルベルト・リュープレヒー)はそこで知りあい、一目で愛しあうようになった。モニカは卒業間近かの高校生、マルチンは機械技師志望の大学生だ。モニカの父は妻を失くした高校の校長で、娘をきびしく育て家庭の空気は重苦しかった。夏のある日、海岸での舟遊びのあとモニカはマルチンに体を許した。夢のような日々が過ぎ、モニカの体に変調が現われた。彼女は妊娠したことをマルチンに告げた。彼は自分の将来が台なしになるのを恐れ、モニカの父の友人で有名な産婦人科医ブラント博士(ハンス・ゼーンカー)に堕胎してもらうことをすすめた。博士は生命の尊厳を説き、考えなおすようにいった。思いあまったモニカは女中エルナの紹介で、モグリの医師を訪ねた。その時、警察の手入れがあり、モニカは福祉委員に保護された。父の怒りにふれ彼女は鉄道自殺をはかったが、線路工夫に救われた。ブラント博士の講演を聞いたり、教会で赤ん坊の洗礼をみたモニカは、生命の尊さをさとり子どもを産む決心をかためた。モニカはブラント博士の病院で働いた。分娩に関する知識も豊富になり、彼女の不安は日ごとにうすらいだ。今は機械工として働くマルチンも、博士のとりなしで怒りのとけたモニカの父も、彼女の出産の日を待っていた。--階段から転げ落ちたモニカは早産した。しかし、博士の努力の結果、モニカは元気な我が子の産ぶ声を聞くことができた。

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