裸の島(1953)
解説
「魔の山」のジョージ・ミンターの製作、「円卓の騎士」(脚色)のノエル・ラングリーの脚本・監督になる一九五三年作のイーストマンカラー南海喜劇。撮影は「夜霧の都」のウィルキー・クーパー、音楽はバレエ作曲家のロナルト・ビンジの作曲になり、ミューア・マシーソンが演奏指揮をしている。出演者は「デカメロン夜話」のジョーン・コリンズ、「女狐(1950)」のジョージ・コール、「ジュネヴィーヴ」のケネス・モア、「怒りの海」のウォルター・フィッツジェラルド、ロバートソン・ヘアそれにハティ・ジャック(オリヴァ・ツイスト)、フェリックス・フェルトン(三文オペラ)等が助演している。
1953年製作/イギリス
原題または英題:Our Girl Friday
ストーリー
南太平洋を行くある汽船が沈没して、幸い助かったのは美しい娘セイディー(ジョーン・コリンズ)と新聞記者のキャロル(ジョージ・コール)とお堅い教授のギブル(R・ヘア)、それに呑んだくれの釜たきパット(ケネス・モア)、の四人で、無人島に辿りついたものの、娘一人に男三人の現実からセイディーを守ろうと紳士協定が結ばれた。所で真先にこれを破ってセイディーに云寄ったのはキャロルで、これを知ったパットはギブルをそそのかして挑戦させ、そのすきに彼女をものにしようとしたが、二人が気附いて和解したのでおじゃんになった。ある日喧嘩が発展して、かくしてあったラムの争奪戦となり、結局酒はパットの手に入ったが、ギブルの一撃にのされてしまった。事がここまで来ると、誰か一人がセイディーと結婚しなければおさまらなくなり、くじに当ったのはギブルであった。彼はおじけづいて尻ごみしたが、他の二人もことわった。その時沖に一隻の船が現われ四人は救われた。ギブルは美しくなったセイディーを見て変心し結婚を申込んだが、あっさりとけられた。実は彼女はパットに思召しがあったのであるが、パットは意外にも拒絶した。しかし船長(ウォルター・フィッツジェラルド)の命令で強制的に結婚式と云う事になるが、突然の巨浪で船は転覆した。セイディーは元の島に流れついたが、そこには呑気に歌うパットの歌声が揺れていて、セイディーの顔は明るく輝いたのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ノエル・ラングレー
- 脚本
- ノエル・ラングレー
- 製作
- ジョージ・ミンター
- 撮影
- ウィルキー・クーパー
- 美術
- Fred Pusey
- 録音
- Basil Fenton Smith
- 編集監督
- ジョン・シーボーン
- 編集
- ジョン・ポメロイ
- 作曲
- ロナルト・ビンジ
- 指揮
- ミュア・マシースン