ブリティッシュ・サウンズ
劇場公開日:1971年11月3日
解説
米資本主義、ソ連修正主義が産み出すあらゆる映画の音と映像の本質をあばき独自の映画主体を築かんとするジャン・リュック・ゴダールのメッセージ作品。
1969年製作/イギリス
原題または英題:British Sounds
配給:フランス映画社
劇場公開日:1971年11月3日
ストーリー
<第一部・ブリティッシュ・サウンズ> 映像=オックスフォードの工場でのMGスポーツカー製造の組み立て作業。音=「共産党宣言」「賃労働と資本」「賃金・価格及び利潤」からの引用。 <第二部ミリタント・サウンズ> 映像=裸の女性。音=女性に対する男性の専制を告発する女性活動家の声。どのような関係における専制かと問う男性の声。 <第三部・資本の音> 映像=テレビのアナウンサーと孤独な労働者。音・ウィルソン、ヒース、ポンピドー、ニクソン等の演説の抜粋。低いささやきの声が、未組織労働者に団結とストライキへの決起を呼びかける。 <第四部・労働者の音> 映像=マルクシスト労働者の集会。音=労働者たちの言葉。賃金について、利潤について、解雇問題について、能率給についてなど。 <第五部・学生の音> 映像=学生たちが、ビートルズの唄を批判しながら替歌をつくる。音=帝国主義と対決する映像と音を創出するためのいくつかの理論。 <第六部・革命の音>映像=血まみれの手が、雪と泥のなかから真紅の旗をつかみかかげる。音=全世界の革命歌。