仁義(1970)

劇場公開日:

解説

決して会ってはならぬ五人の男が、運命の糸に繰られて対決へ追いこまれる。友情と裏切りがあやなす意地と仁義の男の世界の物語。製作ロベール・ドルフマン、監督・脚本は、「影の軍隊」のジャン・ピエール・メルヴィル、撮影を「サムライ」のアンリ・ドカエ、音楽は「シェルブールの雨傘」のミシェル・ルグラン、出演は「ボルサリーノ」のアラン・ドロン、「パリのめぐり逢い」のイヴ・モンタン、「サムライ」のフランンワ・ペリエ、「クリスマス・ツリー」のブールビル、「血斗のジャンゴ」のジャン・マリア・ヴォロンテなど。

1970年製作/フランス
原題:Le Cercle Rouge
配給:東和

ストーリー

マルセイユ--パリ間の夜行列車のコンパートメント内、一人は刑事=マッティ(ブールビル)、一人は容疑者=ボーゲル(G・M・ヴォロンテ)。マッティが寝入るとボーゲルは安全ピンを取り出し、針の先をヒン曲げ手錠の鍵穴にさしこんだ……。マルセイユから程遠くない刑務所。年期開け近くもう出獄というコレー(A・ドロン)に古顔の看守が宝石店を襲う仕事をもちかけていた。しかし、彼は「別に大きな仕事をしなくとも俺は食える」と断った。コレーには仲間のリコ(A・エキナン)に“貸し”があったのだ。出所後、彼がくらい込んでいる間に勢力を伸ばしたリコを訪ね“貸し”を求めたがリコは言を左右にして断わる。コレーは一喝してかなりの札束をものにした。リコの追手を背後に古巣パリへ向かったコレーの車のトランクに、突っ走る列車から脱出したボーゲルが偶然もぐり込んできた。勿論、マッティの追求は随所の非常線、検問所に及んでいた。が、危機はリコの追手が先だった。コレーが捕えられた時、ボーゲルの凄腕が披露された。二人は友情を深めたが、困ったことに敵と共に札束が穴だらけになり一文ナシとなったのだった。コレーの脳裏裡にいつかの看守の話--パリの高級宝石店の話が浮かんだ。厳重な防護設備を破るには、射撃の名人が必要だった。ボーゲルの昔の仲間で元警官=ジャンセン(Y・モンタン)が呼出される。「仕事を手伝ってもらいたい」「よかろう」。計画は順調に進み出した。一方、マッティも黙ってはいなかった。彼はかねて親しいヤクザの一人、サンティ(F・ペリエ)を訪ねた。サンティが“イヌは嫌だ”と断わると、一計を案じ、彼の息子をマリファナ常習者だと逮捕して恫喝した。サンティも息子への愛には勝てなかった。網は巧みにはられた。一方、ジャンセンの精巧な腕が50米離れた防犯ベルを射抜き、コレーとボーゲルの“仕事師”ぶりも見事に発揮され宝石店襲撃は成功した。二〇億旧フラン。金に代える為に故買商が必要だった。しかし、市場はリコに押さえられていた。最後の頼みは昔の仲間サンティだった。場所はパリ郊外の空地。三人が赴いた時、出向えた故買商それはマッティだった。ボーゲルが彼を見て叫ぶ“逃げろ!”同時に警官隊のピストルの火が吹いた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

U-NEXTで関連作を観る

映画見放題作品数 NO.1(※)! まずは31日無料トライアル

※GEM Partners調べ/2021年10月|Powered By U-NEXT

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.0淡々と折り重ねられていく動作の美学

2020年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

メルヴィル作品の中でも「サムライ」と並んで人気の高い一作。この巨匠の描く世界はどこかブルーとグレーの合間のひんやりと冷たい温度感を持ち、一見すると人と人との関係性は無機質で血の通っていないように思えるけれど、その実、溜めに溜めたテンションが一瞬の動きや決断によって一気に解き放たれる構成がたまらない。

本作では運命のいたずらで巡り合った男と男が、ほとんど言葉も交わさぬまま助け合い、いつしか一蓮托生とばかりに大きなヤマへと挑むことになる。男たちの表情からは相変わらずほとんど感情が読み取れないし、彼ら俳優の演技がたっぷりとしたものにならぬよう、メルヴィル自身が編集であえて淡々としたタッチを作り出しているようにも思える。感情の代わりに本作のエンジンとなるのは、目的に向けて淡々と折り重ねられていく動作だ。工学的なまでに緻密に組み立てられていく物語に、一度はまりだすと止まらなくなる中毒性すら感じる。

コメントする
共感した! (共感した人 0 件)
牛津厚信

仁義礼智忠信孝悌!

マサシさん
2022年9月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

何故、仁義なのだろうか?
多分、男の友情だろうから。
しかし、運命のいたずらで出会った男たちの友情と裏切りとか言うが、刑務所を出所したばかりの日に、警官から逃走した男と車のトランクで出逢い、その男が自分の追っ手二人を銃で殺してしまう、なんて数学的にほぼゼロだと思うが。一日か二日の出来事なんて、そんなのある!?
だいたい、狡猾な警官から、手錠の鍵を外し、列車の窓を一撃で割って、走っている列車から無事に飛び出せる確率ってほぼゼロだと思うが。
刑務所の所長から『簡単だから』と持ち掛けられて、簡単に出来るような強盗とは思えない。
『勝手にしやがれ』の監督なんだ。バカバカしいありえない犯罪映画。勿論、最後もあまりにも稚拙。
この頃のフランス映画に日本人は翻弄されてはならない。つまらない話や、くだらない話や、屁理屈コネたような話ばかり。こんな話作るなら、反ベトナム戦争の話くらい作って貰いたかった。ベトナム戦争は、フランスが影の立役者なのだから。悪い意味で。

コメントする
共感した! (共感した人 0 件)
マサシ

5.0大人の男の格好良さが濃縮された作品です

あき240さん
2020年9月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
あき240

2.5静けさを楽しめるなら

2019年10月12日
iPhoneアプリから投稿

大人っぽく、終始淡々として落ち着いた雰囲気の作品です。今観ると退屈に感じる人も多いかもしれません。
セリフも少ないので、展開が少しわかりづらいかも。
暗い色調で、まさにフィルムノワール。
アランドロンは髭ない方が好きかなあ。

印象的なシーンはやはりジェンセンの銃のシーン。痺れました。
コレーとヴォーゲルの最初のやりとりも好きでした。

ラストのあっけなさがなんとも良かったです。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
きーとろ
すべての映画レビューを見る(全8件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る