リナ・ブラーケ

劇場公開日:

解説

土地開発のため家をおわれた老婆が、詐欺をはたらき再び家を得ようとする姿を描く。75年度ベルリン国際映画祭最優秀作品賞、75年度連邦優秀俳優賞受賞作品。監督・脚本は40年フランクフルト生まれで、これが長編第1作のベルンハルト・ジンケル、撮影はアルフ・ブルステリン、音楽はジョー・ハイデルが各々担当。出演はリナ・カルステンス、フリッツ・ラスプ、ヘルベルト・ベッティヒャーなど。

1975年製作/西ドイツ
原題または英題:Lina Braake
配給:欧日協会
劇場公開日:1977年1月28日

ストーリー

リナおばあさん(リナ・カルステンス)は、81歳になって、家を立ち退かねばならなくなった。なぜなら、土地開発のため、家がとりこわされるのだ。彼女はしかたなく老人ホームに入り、初めはなじめないそこも、友人が出来るようになっていった。けれども、彼女は土地開発のために彼女を家から追い出した銀行に仕返しすることを企む。彼女の合棒はグスタフ(フリッツ・ラスプ)。ホームでの友人だ。知恵をしぼり、詐欺を働く2人。やがて彼と別れたリナはイタリーに家を買った。だが、官憲が彼女の跡をつけ、ドイツに連れ戻し、彼女はホームに戻っていった。そして、再びグスタフと次の計画を練る彼女。夏には2人であのイタリーの家にいこう。彼女があの家に住む権利を剥奪出来る者は誰もいないのだ。

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