いとしの君へ

劇場公開日:

解説

ブルターニュ地方の小さな町を舞台に老年の域に達した独身の姉と身体の不自由な弟の固い絆を描く。製作はアラン・コアフィエ、監督は「これからの人生」のモーシェ・ミズラヒ。バーニス・ルーベンスの原作を基にジェラール・ブラッシュとモーシェ・ミズラヒが脚色。撮影はギスラン・クロッケ、音楽はフィリップ・サルド、編集はフランソワーズ・ボノー、美術はベルナール・エヴァンが各々担当。出演はシモーヌ・シニョレ、ジャン・ロシュフォール、デルフィーヌ・セイリグ、ジュヌヴィエーヴ・フォンタネル、ドミニク・ラブリエ、ジレット・バルビエなど。

1981年製作/フランス
原題または英題:Chere Inconnue
劇場公開日:1981年12月17日

ストーリー

ブルターニュ地方の小さな海岸ぞいの町。ルイーズ(シモーヌ・シニョレ)とジル(ジャン・ロシュフォール)は、仲のよい姉弟。オールドミスのルイーズは、車椅子の生活を送る身障者のジルを世話することに苦痛よりも、幸福を感じている。そんな2人と接触があるのは、隣に住む婦人イベット(デルフィーヌ・セイリグ)だけ。彼女は、毎朝パンと新聞をもって姉弟の家を訪れ家族のように親しんでいる。ある日、何を考えたのかルイーズが地方新聞に、“ベアトリス”という仮名を使い文通相手を求める広告を出す。そして、彼女の要望に答える魅力ある手紙が寄せられる。しかし、その手紙の差し出し人は、なんと弟のジルであることがわかる。ルイーズは、愛を感じはじめていた手紙の相手が弟であると知っても、文通を続けた。そんなある日、彼からの手紙で、彼がイベットと結婚することに決めたことを知る。しかし、彼女にはそれをとめることはできない。弟の幸福を願いながら結婚式にのぞむルイーズ。その日、ジルはルイーズのハンドバッグに入っていた私書箱カードから、手紙の相手が姉だったことを知るのだった。

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