結晶の構造

劇場公開日:

解説

大学で同じ学業を終えた二人の科学者の十数年後の再会を通じて、それぞれの以後の選択の違いから生じた人間相互の不可解性を描く。監督・脚本はクシシュトフ・ザヌーシ、撮影はステファン・マティヤシュキェヴィッチ、音楽はヴォイチェフ・キラールが各々担当。出演はアンジェイ・ジャルネツキ、ヤン・ミスウォヴィッチ、バルバラ・ヴジェシンスカなど。

1969年製作/ポーランド
原題または英題:Struktura Krysztals
配給:ポーランド・シネマテーク・ジャポネーズ
劇場公開日:1980年10月16日

ストーリー

ヤン(ヤン・ミスウォヴィッチ)は、大学での学業を終えると、科学研究所のポストを放棄して、都市から離れた山奥にある測候所の仕事を引き受け、妻アンナ(バルバラ・ヴジェシンスカ)とともに静かなその地に移り住んだ。一方、同じ実験の共同体験者である友人のマレック(アンジェイ・ジャルネツキ)は、ヤンとは正反対の道を選び、科学者として第一人者の地位を築きつつあった。やがて、有名な学術協会の学位を受けて祖国に戻って来たマレックは、山林にあるヤンの家を訪れた。十数年ぶりに再会した二人。しかし、華やかな科学者としての生活と、田舎での質素な生活の違いから生じる違和感は、二人の間にどうしようもないものを感じさせた。マレックには、高度な学問を受けたヤンのような人間がどうしてこのような生活を送るのか理解できなかったが、しばらく、この夫婦と生活するうちに、誰にも惑わされることのない二人だけの生活の幸福さがわかるようになるのだった。そして、二人に見送られて自分の世界に戻るマレック。彼は、ヤンと同じような生活は自分には耐えられないと悪いながらも、決して今の自分の生活も普遍的なものではないと感じるのだった。

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