四人の息子(1928)

解説

I・A・R・ワイリー嬢の原作の映画化で、「マザー・マクリー」「3悪人」等と同じくジョン・フォード氏の監督作品である。脚色者はフィリップ・クライン氏。主役にはマーガレット・マン夫人が抜擢せられて務め、その4人の息子には「娘十八泳けや泳げ」「オール持つ手に」出演のジェームズ・ホール氏を始めとしフランシス・X・ブッシュマン・ジュニア、チャールズ・モートン氏、ジョージ・ミーカー氏が夫々扮している。その他、「タイタニック」出演のジューン・コリアー嬢やアール・フォックス氏、アルバート・グラン氏等が出演している。

1928年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Four Sons

ストーリー

ベルンレ夫人はバヴァリア中で一番に幸せな母親であつた。彼女は4人の立派な息子を持つていた。フランツは軍人であり、ヨハンは鍛冶屋であり、そしてヨセフは農業にいそしみ、アンドレアスは羊を追つていた。そしてベルンレ夫人の誕生日は夫人にとつて世にも楽しい日であつたし、また4人の息子にとつても村人に取つても楽しい日であつた。が、やがてこの村に厳しい軍服の人々が姿を現はした。そしてヨセフは将校のフォン・ストムに侮辱せられてより、階級ある社会を嫌い、自由なるアメリカに働きに出かけて行つた。ヨセフはニューヨークでアナベルという女と恋し合い、次で2人は結婚し間には可愛い子さえもうけた。が、その後、たちまち歐洲大戦は倦き起り、フランツとヨハンとは出征して行つた。間もなく2人の弔報は郵便屋によってベルンレ夫人の許にもたらされた。年はまた經つて今はベルンレの誕生日も淋しいものとなつた。たつた1人残つたアンドレアスすらも戦争に召集せられた。このアンドレアスはアメリカ軍の1人として歐洲に渡つて来たヨセフと戦地でめぐり合いヨセフに抱かれて息をひき取つた。戦争が終熄して後、ベルンレは唯1人取り残されて淋しく暮していた。そこえヨセフから迎への手紙が来た。ベルンレは喜んでアメリカに出かけて行つた。が、彼女はアメリカの言葉を話すことが出来ないために入国試験を通過することが出来ず、一夜を留置所で明かさねばならなかつた。しかし彼女は我子恋しさにそこを脱け出した。ヨセフも妻子と共に母を探した。そして彼らは意外な所でめぐり合い、共に嬉し涙に暮れた。

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