妖花

劇場公開日:

解説

「天使」「砂塵」のマレーネ・ディートリッヒが主演する1940年作品。「運命の饗宴」のラディスラス・フォドール及びラスロ・ヴァドナイの原作を「少年の町」のジョン・ミーハンとハリー・テュゲンドが協力脚色し「パーキントン夫人」のテイ・ガーネットが監督し「ギルダ」のルドルフ・マテが撮影した。相手役は「怒涛の果て」「拳銃無宿」のジョン・ウェインで、助演は舞台出のブロデリック・クロフォード「わが家の楽園」のミッシャ・オーア「ママの思い出」のオスカー・ホモルカ「恐ろしき結婚」アルバート・デッカー「幽霊と未亡人」のアンナ・リー・ギルバード等である。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:Seven Sinners
劇場公開日:1949年11月

ストーリー

南海の島から島へ流れ渡る歌い女ビジュウは、アメリカ海軍の脱走水兵ネッドと、スリと手品師のサッシャをお供に、新しい島を求めてまた船に乗る。過去を忘れるために酒浸りしている船医マーティンが、彼女を求婚したが、船にはボニ・コムバの新任知事ヘンダスンの令嬢ドロシーが乗っていると聞くと、いったん追放はされたが知事が変わったならよかろうと、ビジュウはボニ・コムバに下船する。波止場にドロシーを迎えに来ていたブレント大尉に、ビジュウは心をひかれるが、大尉も満更でない模様。ビジュウは島のキャバレー“7人の罪人”に乗り込み、亭主テローを口説いて歌手となり、ネッドを用心棒サッシャを給仕に雇わせる。島にはスマトラで顔身知りの後暗い男アントロが来ており、ビジュウを物にしようと爪をとぐ。ブレントとビジュウが恋におちたのを見ると、フントロは手下の者共を極めて、大尉を亡き者にしようと企む。ブレントはビジュウと結婚するために、海軍を辞そうとまで思い込むが、祖父の代からアメリカ海軍の伝統に生きるブレントの家名を汚すなと、艦長も知事も忠告する。またビジュウには、ネッドが大尉のような有為の青年に自分の二の舞をさせるなと、怒りつ泣き口説いた。大尉は、明日は艦隊出港という前夜、脱け出して“7人の罪人”へ、ビジュウに会いに来る。キャバレーにはアントロがギャングと共に待ち伏せているので、彼女はネットに大尉を来させまいと使いにやるが間に合わず、キャバレーは大乱闘の修羅場となる。アントロを半死半生の目にあわせた末に、大尉はネッドと共に帰艦する。追放を命じられたビジュウは、船医マーティンに迎えられた。

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