忍術キートン

劇場公開日:

解説

バスター・キートン氏がメトロ社において「恋愛三代記」「荒武者キートン」に続いて製作した第三回長編喜劇で、原作はジャン・ハヴェズ氏、クライド・ブラックマン、ジョー・ミッチェルの三氏が合作し、キートン君自ら監督の任に当たったものである。対手役は「笑王ベンターピン」「紐育の十字路」等出演のキャスリン・マクガイア嬢である。1973年6月16日より開催された特集上映「ハロー!キートン」(フランス映画社配給)にて邦題を「キートンの探偵学入門」と改題して公開。

1924年製作/45分/アメリカ
原題または英題:Sherlock, Jr.
配給:松竹
劇場公開日:1924年12月10日

ストーリー

諺にも二兎追うものは一兎をも得ずという。若者バスターは田舎の常設館の映写技師であったが、名探偵となろうと思って映写機を回転する傍ら「探偵手ほどき」の一冊を読み耽り、凝って夢にまでも犯人捜査の実況をありありと見るのであった。彼は機械をモーターに任せて置いて今や心地良き南柯の夢の境地に遊び、まず真珠強盗の追跡を始める。千万辛苦の末に漸く爆弾をもって犯人を退治したと思った所で夢は醒めたが、先に誤解された恋人が謝りに来たので、二人は改めてスクリーンに映る甘い恋のシーンを真似たのであった。批評ー新しい頭の良い笑わせる場面の連続で今までのキートン作品よりも面白い程で、痛快な風刺が全編に溢れている。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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映画レビュー

3.5すごいの一言。

2021年5月7日
PCから投稿

それは、ストーリーに関しても、
技術面に関しても言える。

まず、映画のスクリーンの中に入ってしまうシーン。
本当にあの時代に作られた映画とは思えない完成度。
そして発想。素晴らしい。

また、「文化生活一週間」に関してもここでレビューする。
今回、シネマジャック&ベティで生のピアノ演奏でこの映画を鑑賞した。
生演奏で映画を鑑賞すること自体初めてだった。

冒頭、Monday、9日というカレンダーのカットと共に、
繊細なピアノのメロディが流れる。
それは明らかにスピーカーからではなく、目の前の奏者から聞こえるものである。
泣いてしまった。映画の力に。
奏者の力もそうだけど、今観ている映画自体に何人もの映画人の力がかかっていて、
それを幸運にも、この時代に観させてもらっている。
この時代に生きる自分にも届いている。
その遙かなる映画の力を感じて、感極まった。

ストーリーというか、ほとんど仕掛けに過ぎないシーンの連続だが、
まずカレンダーを捲る仕掛けが好きだったし、
何より、台風が来た時、色々してみるものの諦めて、
二人が外の木箱に座ってただただ寄り添っている姿がすごく好きだった。
言葉にするのも難しいけど、ああ、これが愛だなーと。
正直、こんな昔の映画で、説明書とかいったものが
出てくること自体予想外で、もう逆に何もかも新鮮な状態で見ていた。

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JYARI

5.0

2015年12月3日
スマートフォンから投稿

キートン。
チャップリンはそこそこ見たけど、キートンは初めて。

もうね
こんなん
笑うやん!

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TPO

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