「【”永遠の命に幸あれ!”一人の男を誘惑するために、ピンクの妖しい薬を飲んだ二人の熟女と男との関係を描いたブラックコメディ。メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの変貌ぶりが凄いです。】」永遠に美しく… NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”永遠の命に幸あれ!”一人の男を誘惑するために、ピンクの妖しい薬を飲んだ二人の熟女と男との関係を描いたブラックコメディ。メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの変貌ぶりが凄いです。】
■ヘレン(ゴールディ・ホーン)は有名な美容整形外科医・アーネスト(ブルース・ウィリス)と婚約するが、学生時代からのライバルである女優・マデリーン(メリル・ストリープ)に彼を奪われ、アーネストとマデリーンは結婚する。
7年後、デブデブに太ったヘレンだが、その7年後に若さと美貌を取り戻したヘレンがアーネストを誘惑し始める。
マデリーンはアヤシイ71歳の美女リスル(イザベラ・ロッセリーニ)と出会い、大金を払ってピンクの妖しい秘薬を飲んで若さを取り返す。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・アーネストとマデリーンが、完全に仲が冷えてしまい、ヘレンの誘いでアーネストがマデリーンを殺害する事を決意するが、その前に豪邸の2階から螺旋階段上で喧嘩して、彼女を突き落としてしまうシーン。
ー 身体が変な形に曲がって、ピクリともしないマデリーンを見て慌ててヘレンに電話する彼の後ろで、むくむくと動き出すマデリーンの姿が、オモシロ怖い。
そして、マデリーンは病院へ担ぎ込まれるが、心拍はなく、体温27度でも生きて居るのである。正に不死の薬である。-
・アーネストの死体を生きているように見せる手法が、ペンキというのも面白い。これが、最後半に効いてくるのである。
・アーネストとマデリーンの家に、ヘレンが乗り込んで来るシーン。マデリーンはヘレンのどてっぱらに猟銃をぶっ放し、彼女は吹っ飛んでプールに浮くが、そこから彼女は腹に大穴を開けたまま、上がってくるのである。そう、彼女もリスルの秘薬を呑んでいたのである。ブラックだなあ。そして、マデリーンとヘレンとが似た者同士である事も分かるのである。二人は一時休戦をして、アーネストにも秘薬を呑めと迫るが、彼はそれを拒絶するのである。
<そして、マタマタ、37年後。アーネストの葬儀が行われている教会。神父は”アーネストは子と孫を作り、彼は永遠の命を得たのです!”と高らかに告げるのである。
その教会の後ろの隅っこで、ベールで顔を隠している二人の女がいる。その二人は教会を出て、ベールを上げるとそこにはペンキがあちこち禿げた無残な顔があるのである。良くこの役をメリル・ストリープとゴールディ・ホーンは、引き受けたなあ。クスクス。で、二人はお約束の階段落ちをして、身体はバラバラになるが死ねないので、顔だけで”車は何処?”と言い合うのである。
今作は、一人の男を誘惑するために、ピンクの妖しい薬を飲んだ二人の熟女と男との関係を描いたブラックコメディなのである。メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの変貌ぶりが凄いです。>