劇場公開日 1963年7月5日

「ヒッチコックだから映画に出来たパニック映画のお楽しみ」鳥 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヒッチコックだから映画に出来たパニック映画のお楽しみ

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

人間を襲う動物なら、1950年代のウィリアム・ディターレの「巨像の道」からバイロン・ハスキンの「黒い絨毯」と、大きな象から小さな蟻まであるが、どちらも恐怖感を与えるものではなかった。ヒッチコック監督が素晴らしいのは、原作が有るとはいえ、鳥が人間を襲うのをよりリアルに描けるのか、の映画に対する挑戦の姿勢であろう。作品としてのクオリティーを損なわず、当時の撮影技術を駆使して創り上げた、このパニック映画の価値は不変だ。ただ「サイコ」から始まる60年代のヒッチコック監督はハリウッドから冷遇されていた。お気に入りのスターを使えなかったのではないか。さすがにグレース・ケリーのような女優を鳥の餌食には出来なかったであろうが、ロッド・テイラーとティッピ・ヘドレンのキャスティングが一寸恨めしい。

Gustav
Gustavさんのコメント
2023年2月5日

talismanさんへ、共感ありがとうございます。
正視出来ないのに観てしまうのも映画のあるあるですよね。私はストレートな恐怖映画が苦手です。
拙宅が田舎の里山に在るため色んな小鳥から烏に蝙蝠、偶にキジ、冬には渡り鳥の鴨など、特に興味はないのですが観ることが出来ます。鳥の先祖は恐竜と謂われます。鱗のような足と尖った嘴が、一寸気持ち悪く感じますね。

Gustav
琥珀糖さんのコメント
2023年2月5日

ありがとうございます。
鳥の恐怖!!
最近それを肌で感じました。
映画の中のペットのフクロウ。
餌はネズミ、ヒヨコを冷凍したものを
解凍して調理ハサミで切り分けて食べさせるんですね、驚きでした)
はじめてリアルに鳥の怖さを感じました。
(でも猛禽類のフクロウや鷹は、一応鳥の仲間には入るそうですが、
ヒッチコックの映画ではカモメのような鳥でしたか・・・)
話がそれてすみません。
「サイコ」と「鳥」は、一度観たら、忘れられませんね。

琥珀糖
talismanさんのコメント
2023年2月5日

鳥が苦手ですがこの映画があると(テレビで!)どうしても見てました、目隠ししながら。

talisman