男女の戦

解説

「愛の太鼓」に次ぐD・W・グリフィス氏の監督作品で、ダニエル・カーソン・グッドマン氏の原作を前者と同じくゲリット・J・ロイド氏が脚色し、カール・ストラッス氏が撮影している。「人生交響楽」「グリード」出演のジーン・ハーショルト氏、「肉體の道」のフィリス・ヘイヴァー嬢、「ワイルド・ギース」「ステラ・ダラス(1925)」のベル・ベネット嬢、「愛はひとすじ」「恋のかけひき」のドン・アルヴァラド氏、「雷親爺」「滑れケリー」のサリー・オニール嬢がそれぞれ重要な役を受け持って共演する映画である。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Battle of the Sexes

ストーリー

この物語はジャドスン家に黄金と、それから金を目当ての山師とが襲いかかった時にその端を発する。ジャドスンの一家は最近金を儲けたので喜んでいた。妻と娘と息子とはその為に幸福になった。ガ、主人のジャドスン自身は生活に満足を感じ、家族と夕を共にする事以外に何ものも求めなかった。然し此処にマリー・スキナーという女性がいた。彼女には金が必要であった。どうしても彼女はそれを手に入れなければならなかった。で、彼女はジャドスンの隣のアパートメントに移住して、巧みにジャドスンと近付きになった。マリーの若さと色香とにジャドスンは溺れた。彼は女に求むる儘に色々な物を買い与えた。が、本当にマリーの望むんでいたものは彼女の情夫ジムの差金である贋造株券をジャドスンに売り付けることであったジムは自分の云いつけ通りにしなければお前なぞは棄ててしまうぞといってマリーを嚇していたのであったから。が、一方、こうした経緯の間中、ジャドスン夫人は夫の造不行跡には何も気が付かずに過ごして来た。所が、或夜、彼女が娘や息子と共にナイト・クラブに行くと、夫とマリーとが馴れ馴れしく抱き合って踊っているのを目撃した。彼女は機を失わんばかりに吃驚した。そして半ば狂乱したまま、其処を走り出た。彼女は唯だ夫が他の女の為に己を棄てた、という事のみ念頭にあった。そして夢中の余り屋根より落ちんとしたが、娘のルースによって助けられた。ルースは、欺くて父親を奪返しにピストル片手にマリーの室を訪れた。二人が争っていると其処へジムがやって来た。続いて一足遅れてジャドスンがマリーの室の戸をノックした。ジャドスンは室へ入るとジムの持ち物を見つけた。彼は嫉妬に駆られて奥の室へ押し入ると娘がジムに抱かれているのを見た。彼は娘を怒鳴りつけた。が、娘は却って父親を詰った。そしてジャドスンは計らずもジムとマリーとが抱擁している姿を眼の前に見た。彼は失意絶望して去った。その後、数カ月経って、ジャドスンの結婚記念日の日がめぐって来た時、夫と妻とは、娘と息子との計らいによって、再び固く結び合わされた。両性の戦いに勝利を得たものは、遂に妻であったのである

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