世界拳闘王

解説

「エスキモー(1934)」「キューバの恋歌」のW・S・ヴァン・ダイクが監督に当たった映画で「カイロの一夜」「ジンギスカンの仮面」のマーナ・ローイが重量ボクシング家マックス・ベーヤを相手役として主演するもの。「シナラ」のフランセス・メリオンが書き下ろした原作を「紅塵」のジョン・リー・メインと「自由の魂」のジョン・ミーハルが共同して脚色している。助演者は「独裁大統領」「ヘル・ビロウ」のウォルター・ヒューストン、「相寄る魂」のオットー・クルーガーを始め、「肉体」のヴィンス・バーネット、「グランド・ホテル」のロバート・マクウェード等で、撮影でレスター・ホワイトの担当。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:The Prizefighter and the Lady

ストーリー

酒場の用心棒だったスチーヴ・モーガンはプロフェッサーと釈明されている有名なボクシングのマネージャーに見い出され重量ボクシング家として打って出ることとなる。練習中のこと公害で自動車事故にあったベル・マーサーという美人を救ったスチーヴは彼女の美に心をひかれ、最初の試合の招待券を贈る。2人は互いに恋を感じ合うようになったが、ベルが毎晩歌っているナイトクラブの持ち主出ギャングの親分ウイリー・ライアンの想いものである彼女は会いするが故にスチーヴとは一生会うまいと思った。しかしスチーヴの強い愛はベルの分別を征服しついに2人はひそかに結婚してしまう。それを知ったライアンは、2人の愛の真剣さに打たれて、女をとられたという小さい感情を捨てたが、その代わり彼女をスチーヴが捨てる様なことがあったら生かしてはおかぬと決心したのである。スチーヴ・モーガンは連戦連勝、向かうところ敵なしのありさまで素晴しい人気を博した。そしてベルの諌めも聞き入れず女狂いを続けるのだった。堪りかねた彼女はスチーヴを見限って再びライアンのナイトクラブにかえって歌い女となった。ライアンはベルがスチーヴに未練を残しているのを見破り、それを精算させるためにスチーヴの無能を充分に彼女に見せる目的で、世界選手権保自者プリモ・カルネラと試合させることとした。スチーヴは愛するベルに去られて鬱々として楽しまず酒ばかり飲んでいた。そしてマネージャーとプロフェッサーとも別れた。いよいよ試合の日ベルはライアンと共に見物に赴いた。試合はデンプシーのレフェリーで行われたが、カルネラの猛打にスチーヴは悪戦苦闘して敗色歴然たるものがあった。彼をやはり愛しているベルは堪らなくなり、同じく見物に来ていたプロフェッサーにスチーヴを声援してくれと懇願した。プロフェッサーの激励と愛人ベルの応援に力を得たスチーヴは8・9・10と3回がんばって度々カルネラをダウンし優勢となった。かくて試合はついに引き分けとなった。そしてスチーヴはベルの愛を再び勝ち得た。

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