「僕は動物ではない人間なんだ!」エレファント・マン だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
僕は動物ではない人間なんだ!
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もうね、いたたまれない気持ちにさせられる悲しすぎる映画ですよ。心優しい青年ジョン・メリックは、全身が畸形ということで彼を利用する周りの人々…。
群衆に追いかけられ、公衆トイレに追いつめられて、「僕は動物じゃない。僕は人間なんだ!」と叫ぶ場面は衝撃的であり悲しい名シーンとなりました。まさしく、彼の心の叫びが爆発してしまったシーンです。
そうなんです。
本当に醜いのは、エレファント・マンの外見ではなく人間の心…。
それでもメリックは、今まで味わったことが無いトリーヴスの親切に心を開き彼にとっては産まれてはじめての友人となっていきます。その様子は、とても微笑ましく救われる気分にもなれました。
ベットに横になって眠ること、人間が普通にできることです。最後は、その人間が普通にすることで、メリックはそっと命を落としていきます。彼はただただ普通の人間として生きていきたかった。それだけを願いつづけた一生でした。
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