赤い砦

劇場公開日:

解説

カーク・ダグラスの設立した“ブリナ・プロダクション”の第1回作品。製作担当はウィリアム・ショア。ベン・カディッシュの原作を、「夫は偽者」のフランク・ディヴィスとベン・ヘクトが共同脚色し、「平原の落雷」のアンドレ・ド・トスが監督した。撮影はウィルフリッド・M・クライン、音楽は「ミスタア・ロバーツ」のフランツ・ワックスマン。主な出演者は「海底二万哩」のカーク・ダグラス、イタリア生れでファッション・モデル出身のエルザ・マルティネリ、カーク・ダグラス夫人のダイアナ・ダグラス、「ケンタッキー人」のウォルター・マッソー、「見知らぬ人でなく」のロン・チャニーなど。

1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Indian Fighter
配給:UA=松竹外画部
劇場公開日:1956年4月19日

ストーリー

1870年代のオレゴン州。ララミイ砦からソウクス族インディアンの酋長レッド・クラウドの許に派遣されたジョニイ・ホウクス(カーク・ダグラス)が、烈しい日ざしの中を馬を進めていた。彼は名うてのインディアン戦の経験者で、北オレゴンに移住する幌馬車隊がソウクス族の領土を無事通過できるよう交渉しに来たのだった。ソウクス族の村近くでジョニイは水浴をしていた美しいインディアン娘に見とれたが、酋長にあった彼はソウクス族の白人に対する敵意を知った。悪質な白人がインディアンの金塊と酒とを交換し、金塊を狙って入り込んでくるためで、レッド・クラウドは一族に白人との交易を厳禁していた。彼は面識のあるジョニイの申し出を快諾したが、万一白人が金塊に手を出したら一族を挙げて報復すると宣言した。酋長の饗応を受けたジョニイは、先程の娘がレッド・クラウドの娘のオナーティ(えるざ・まあてぃねり)であったことを知った。彼は密交易の悶着からインディアンに殺されかけた白人ウェス・トッド(ウォルター・マッソー)の命を救い、レッド・クラウドとの調印も無事に済んだ。幌馬車隊は北部オレゴンを目指して進み、ジョニイは道案内を引受けた。一行には彼に命を救われたウェスと、その相棒チヴィングトン(ロン・チャニー)も加わった。一行がスウクス族の村近くで野営した夜、ジョニイはオナーティに逢い楽しい夜を過ごしたが、彼のいない間に幌馬車隊はインディアンに襲われ、砦に逃げ帰っていた。砦に戻ったジョニイは皆の非難を浴びた。彼は身の潔白を証明するため、酋長の弟グレイ・ウォルフを殺したウェスとチヴィングトンを追い求め、オーナティの助けでソウクス族の金鉱に向かった。チヴィングトンはダイナマイトの爆発で死に、金鉱探しの張本人ウェスはジョニイに捕らえられた。ジョニイとオナーティは結婚した。やがて2人に導かれて新しい土地へ向かう幌馬車隊の平和な姿が見られた。

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