42 世界を変えた男のレビュー・感想・評価
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悲しみと感動で何度も涙した
差別に屈しない姿勢。我慢する勇気。差別されることの悔しさをわからないと言い切る潔さ。
ただ箭弓が好きなだけ。それが英雄になったり世間を変えるきっかけになったり、勇気を与えたり、人を変えたり。
精神力の強さなのか、純粋さなのかわからないけど、悔しさと感動をもらった映画。
チームの力
アメリカの大リーグには疎いが楽しめた。
なぜジャッキーだったのか、履歴書?の山から選ばれた理由が謎だったけど。
生活圏での差別はもちろん、試合中の差別的な言葉は耳を塞ぎたくなる。
でも、それがあって最初はジャッキーを受け入れられなかったチームメイトの気持ちが徐々に変わっていく。皮肉なことだけど、チームの力って偉大な、と。
GMがなぜあそこまで?という疑問もあったが、ジャッキーの忍耐力と同じくらいリッキーの熱意があったからこそだと思った。
70年以上前と比べたら今はだいぶマシにはなったとは思うけど、完全になくなったわけではないことは、ちょいちょいある事件でも明らか。
なくなる日は来るのだろうか?
ハリソン抜きでは成立しない
内容は文句なし。素晴らしい映画です。
ま、野球に興味のない人には響かないでしょうね。
それにしても、ハリソン・フォードがかつて、インディ・ジョーンズや、ハン・ソロを演じていたことが信じられなくなるくらいに、今作でのハリソンは芸風を変えているように感じます。
近作での、ニュース番組のアンカー役、カウボーイの親玉役、製薬会社とやりあう学者役あたりから、頑固で信念を貫き通す老人のキャラクターがパターン化していますが、今作には、さらに言葉の力や情念みたいなものが宿っているようです。
主役のチャドウィック・ボーズマンは完全に食われてますね。
ハリソン抜きにこの映画は成立しません。
「ジャンゴ 繋がれざる者」で、クリストフ・ヴァルツがオスカーを取りましたが、ちょっと役どころ似ていますね。
2014.7.8
いいものを観た。
信じ続ければ、世界は変わる。
世界を変えるということ
Amazon Prime Videoで2回目の鑑賞(吹替,レンタル)。
メジャーリーグ初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの半生を描いた伝記映画。黒人差別がまだまだ色濃い時代に、このような出来事があっただなんて信じられない。成し遂げられた偉業に、初見時も今回も涙が止まりませんでした。
ロビンソンの不屈の精神は、はじめは懐疑的だったチームメイトの心を動かし、多くの理解者を生み出して、周囲の意識を変えていきました。不屈の精神と云っても、度重なる差別や理不尽な迫害で挫けそうになる瞬間が何度もありました。
その度に再び立ち上がることが出来たのは、家族やリッチーなどの心強い味方が支え続けてくれたから。だからこそ成し得た偉業だったのかもしれないなと思いました。
パイオニアの物語には、必ず胸を熱くさせられます。
世界を変えることは容易でないからこそ、その偉大さは尊くて、永遠に語り継がれ、誰からも称えられる存在となる。
勇気を持って、最後まで諦めなければ、どんな困難にも立ち向かえるし、どんなことだって成し遂げられるのかも。
[追悼]
追悼、チャドウィック・ボーズマンさん。
今では「ブラックパンサー」でのティ・チャラ/ブラックパンサー役の印象が強いですが、初めて彼を知ったのは本作を観た時でした。本作と云い、「ブラックパンサー」と云い、彼の出演作は強いテーマ性を持っていて、観る者に語り掛けて来る作品が殆どだったなと改めて思いました。それらは確実に、世界を変えるための一助となったはず。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
※修正(2024/05/14)
そういう人がいました、という話
涙腺が緩み放しでした。
これはいろんな人に薦めたくなる良い作品ですね。
こういうお話に弱いので、もうずっと涙腺が弛みっ放しでした(/´△`\)
レイチェルの優しさ溢れる言動や野次を飛ばし続けるチャップマン(チャップマンの執拗な罵声がチームメイトに思い遣りの心を生んだとすると、チャップマンは必要悪だったのかもしれませんね)に詰め寄るスタンキー等お気に入りのシーンはたくさんありましたが、特にピーウィーがロビンソンの肩を抱くシーンなんて号泣モノですよね。
勿論ジャッキー・ロビンソンの忍耐強さや不屈の精神にも感服しましたが、個人的には切っ掛けを作りロビンソンを根気よくバックアップし続けたハリソン・フォード演じるブランチ・リッキーにとても魅力を感じました。
行動力や決断力もさることながら、人の気持ちを思いやれる人物でしたし、何といってもその言葉が胸に響きました。
正しく理想的な上司ですよね。
特に“やりかえさない勇気”なんて今まで一度も考えた事なかっただけに感銘しました。
ただ欲を言わせてもらば、尺の関係か、メジャーリーグ一年目の出来事だけで、試合内容もダイジェスト的にしか描かれておらず、スポーツドラマではなくヒューマンドラマよりに作られているので(その分、野球をあまり知らなくてもストーリーはわかるのですが)ジャッキー・ロビンソンがいかに優れた野球選手かが伝わってこなかったのが残念に思えました。
ジャッキー・ロビンソンのその後も観てみたかったですし、個人的には2部構成にして欲しかったです。
この先も民族や宗教の違いによる差別が無くなる事は無いでしょうが、せめて未だに白人優位主義が根強く残っているスポーツ界だけからでも差別が無くなると良いですよね。
自立したアフリカンアメリカンの勇姿。
差別に苦しむアフリカンアメリカン、彼らに差別を加えるホワイトアメリカン、また彼らを差別から救うために手を差し伸べるホワイトアメリカンを描くことで、
一見『人種差別ダメ、人種差別主義者は悪だ』と伝えようとしているように見えて
差別に苦しむ"可哀想な"アフリカンアメリカンを時代を跨いで描き続け、そんな彼らを"ホワイトアメリカンが"助ける。という人種差別を温存する構造を持つ物語は多い。(実話を映画化したもよは、どのみち変えようのない事実なのは言うまでもないが、実話モデルの映画には敢えて史実と違った展開を見せるものもある。)
この作品はそれらとは違う。たしかにジャッキーにチャンスを与えたのはリッキーである。だがしかし、ジャッキーはリッキーに出会う以前より差別に対する不信感を抱き、それを自らの意見として発することのできる強き人物だったのに加えて、 彼は"彼自身"の力で成功していく。決して『白人のおかげで成功できた』という風に描かれてはいないのである。確実にジャッキー自身の努力、才能とそれらを適切に発揮するための忍耐力が彼を成功に導いていった。
この映画のテーマは"自制心(自分に飲み込まれないこと)"だろうか(野球の試合よりもジャッキーという人物のドラマに焦点が当てられるため、試合のシーンは予告や紹介文を読んだ時に思っていたほど詳細には描かれない)。物語全体を通してジャッキーは向けられる差別の声に対して、怒りに飲み込まれそうになりながら自制心を保とうとする。もちろん序盤は怒りに任せて行動に移してしまうこともあり、何度か我を失いそうになるのだが、物語が進みなんどもそうした場面を経験するにつれて彼は自分の怒りをコントロールするようになり、怒りに任せて行動することの恐ろしさ・愚かさを知っていく。
激しい怒りを覚えた時、一時の感情に任せて暴力に訴えれば事態がさらに悪化する可能性がある。それは冷静になって考えれば誰にだって想像の付くことだが、どうしてもカッとなってしまった時多くの人が"我を忘れてしまう"ものだ。だがそんな時こそ、自分を問いただし、飼いならすべきなのである。自分が何者で、なぜ、誰(何)のためそこにいて、なにを成さねばならないのか。それを見失うことの恐ろしさと、見失わないことの重要性を、何度も怒りと自制心の間を葛藤するジャッキーと共に、私達観客が物語を追うことで気付いていく。
本作においては、"怒り"に対する自制心が描かれたが、私は自制心が私達に"恐怖"に立ち向かう勇気を与えてくれると考えている。
私は編入受験生時代、2年間日々努力を重ねたが、辛くて何度も挫けそうになったし、本番を迎えた時も恐怖の余り逃げ出したくなった。だがそういう時、自分がなぜそこに居て、何のために戦わねばならないのかを絶えず問いただすことで、自分を見失わずに進んで来ることができた。受験真っ只中の学生達には、ぜひ自分を見失わずに前へと進んでほしい。進んだ道が正しかったのかどうかなど、進んでみなければわからないから、そんなこと気にしないで、自分を見失わず勇気を持って踏み出してほしい。
そして最後に、口数の少ない主人公であるジャッキーを演じたチャドウィック・ボーズマンの"目の演技"に拍手を送りたい。口数が少ない人物を演じるからこそ、彼の"目で語る演技"がより輝いたのではないかと私は感じている。
ハリソン・フォードの時に厳格・冷静で、時に暖かい表情も(やはりハン・ソロを思い出してしまい笑)心が温まったものだ。
MLBでは選べない「42」
唯一のメジャー全球団で永久欠番「42」
黒人初のメジャーリーガー、ジャッキーロビンソンを題材にしたもの。
「世界を変えた男」というか「変えた人たち」かなぁ、ジャッキーはもちろんジャッキーの回りも素晴らしい。
相手監督に抗議したりみんなで42番着ようって言ったり。
野球版アメリカ史
内角攻め
黒人初のメジャー選手。デビューした1947年にはその年に初めて制定された新人賞を受賞、盗塁王も取っている。リーグ優勝への大きな原動力となるほどだった。その後には1949年に首位打者をとり、引退後には野球殿堂入り、死後にはジャッキー・ロビンソン・デーが設けられるなど、メジャーでは忘れてはならない人物のようだ(知らなかった・・・)。
リッキーが契約時に、喧嘩をしないようにとか約束させるが、その意味がわかるのは3Aのオリオールズに参加したときから・・・とにかく人種差別主義者たちのブーイングが飛び、その怒号に打ち勝たねばならなかったのだ。彼の反撃する気持ちを抑えつけるのが最初の試練だった。悔しくてもやじに勝たねばならないこと。それが彼の精神をますます強くしてゆく。
リッキー(フォード)の言葉に、「同情(sympathy)はギリシア語では苦しみを表す言葉だった」というのがなぜか印象に残る。苦しみを分かち合うことで同情が生まれるのだと・・・いいとこどりのリッキー(笑)。
映像ではビーンボールを受けるとき、内角攻めをされるときの球筋!これがまた3Dでもないのに恐ろしかった。
めっちゃ泣きました
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