「闇を持った登場人物」ストロベリーナイト Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
闇を持った登場人物
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総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
牧田が横断歩道の上で姫川を庇って刺されたようだが、刺しているのは牧田のために姫川を除こうとした牧田の部下の川上である。川上は牧田のために行動をして誤って牧田を刺したはず。普通ならば自分の好きな兄貴分を刺せば大きく動揺しそうなものだが、その後でまるで最初から牧田を狙って刺したかのような態度をとるのがわからない。
それと牧田は自らが抱える心の闇に姫川が魅かれていて、それは姫川が同様の心の闇を持っているからだと言う。そして大胆な行動に出て、警察とヤクザの二人は関係を結ぶ。もしかしてどこか見過ごしたのかもしれないが、何故牧田はその闇のことを知っていたのかがわからない。
昔の犯罪の隠蔽をするために捜査に圧力をかければなんとかなると思っている一部上層部も幼稚で、これほど大きくなった事件を過去の柵のない第三者的立場にある大勢の部下とともに隠し通して筋書通りに運ぶと思っていたのだろうか。
闇を背負った登場人物の生き方や背負っているものが俳優陣の頑張りもあってその魅力でそれなりに観れたが、犯罪を追及した作品として捉えるならば物足りない。
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