永遠の0のレビュー・感想・評価
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小説の方が・・・
小説の大きな筋を2つ外しています。また、主題の一つである戦史のふりかえりという点でかなり漏れがあります。時間制限と監督がびびったのが原因だと思います。なので星一つ減らしました。興味のある方は小説も読んでみてください。
20年前と比べて日本も変わりつつあると実感できました。零戦を描くことすらタブーでしたからね。
ただ、三浦春馬の演技はひどかった。
ハンカチ忘れて後悔
小説読んでから映画見ましたが、あの長い小説をうまいこと短くして映画になっていてすごいと思いました。
岡田さんの演技には、思わず涙がこみ上げました。
放心状態の顔から涙がポロリと落ちたシーンには心打たれました。
小説を読んでもボロボロ泣いてしまった私ですが、映画でもボロボロでした笑
普段、映画を見て小説を見て泣いたことがないので自分でも驚きです。私は高校生ですが、全世代に見てもらいたい映画1位です!
おそらくマイノリティだが。
好きな映画ではない、というのが一つ。
役者の演技力にやられた、というのがもう一つ。
主演の岡田准一の芝居をしっかりと見たのはおそらく初めてだったが、いい顔をする人なのだと思った。良かった。
染谷将太、夏八木勲、橋爪功も良く、台詞のそれぞれがすっと耳に入ってきた。
彼らの芝居と、その背景を思うと涙がこぼれた。
しかし。三浦春馬、新井浩文、吹石一恵なんかのそれからは目を背けたくなった。
芝居が過剰なのである。私が苦手な種類の芝居をぶちこんでいて、本当に興醒めした。
特に、三浦春馬は酷く、役柄としてそこに存在していなかったと思う。
また、映画の作りや演出も苦手だと感じた。突っ込みどころも満載で細部のリアリティをいまいち感じられなかったし、多く疑問が残る。
台詞の間の悪さも目立っていた。
先にあげた役者の芝居を見る価値があるとは思う。
井筒や園の頭の中身のほうが永遠の0
本作、右翼エンタメだとか、戦争賛美だとか言う馬鹿がいますが、ぜんぜん違います。原作含め本作は反戦映画です。
井筒監督や園子温監督は、どこをどう見ているんでしょうか?
頭大丈夫?というか、彼らの作品は別にしても批評的なセンスは0ですね。恐らく、この分野に関しては永遠に0です。
本作、見事なループ構造ですし、ストーリーも破綻していません。この部分はタランティーノの『パルプフィクション』ばりのデキではないでしょうか。本作の監督の技量が確かなのは間違いありません。
多分、井筒監督は自分ができない(ループ構造)テクニックが理解できないんでしょうね。。まー似た構造の彼の作品だと『ゲロッパ!』ですからね。笑
また、本作のアンチコメでよく目にするのが、零戦のディテールについてのいちゃもんです。これもね、実際はぜんぜん許容レベルです。まったく問題ありません。
劇場で戦争をしらない世代が、ラストで涙する。これがすべてを物語っています。
年配者には登場人物がリアリズムに欠けて見えた
評判の映画の割にはかなり退屈しました。昭和の歴史をよく知らない若者に受けているのでしょうか。主人公「宮部」の描き方が格好良すぎると思いました。軍国主義の嵐の中で彼のような生き方がどのくらい許されていたでしょうか。
太平洋戦争を経て(平和で豊かな?)日本の今があることを映画は訴えていますが、なぜ、日中戦争も含めて、戦争が始まったのか、沖縄・広島・長崎を経てどのように終わって今日に至ったのか、もっとよく知る機会になればいいと思いました。
映画の中で気になったのは、「特攻隊」と「自爆テロ」の議論の場面でした。所属集団のために、志願して、あるいは異常心理下(ファシズム、宗教など)命を落とすのは同じと思いました。この映画では、特高の相手が戦争兵器の軍艦だから、と言い訳してましたが、米兵も死にます。「自爆テロ」でも可能ならば敵の中枢本陣を狙うのでしょうが。ベトナム戦争の時、農村の村人が米兵に近づいて自爆したニュースを聞いたことがあります。
もう少し
岡田准一の演技もいいし、ゼロ戦の戦闘シーンのCGも頑張ってる。まずまず面白い。
ただ、話の紡ぎ方というか、展開のさせ方がうまくなくて、長さが苦痛に感じてしまった。
クライマックスが来て、終わるかと思ったらまだ続きがあって、ここで終わるかと思ったらまだ続く。
それを言いたいというのはよくわかるんだけど、もう少しうまくできなかったかなー。
惜しい。
後から言うのは簡単です
現代の価値基準をそのままあてはめて、「人間らしい人だった」「決して臆病者ではなかった」としてしまうのはいかがなものか。
「家族を頼む」という伝言も、結局大石と松乃は恋仲になったからいいものの、重すぎて託された方は困っちゃうのでは?託す方のエゴなんじゃないか?
こんな人が一人でもいると、チームで仕事をする上でめちゃくちゃ士気が下がるだろうなぁと思った。
岡田准一はとっても格好良かった。
最後の、三浦春馬が零戦の幻視を見るところはちょっと笑えた。
心に残る映画
あんなに涙を流させる映画とは思ってはいませんでした。
家族があんまりにも「泣くよー…」というから
見に行きましたが、始まって一時間ぐらいで、目から涙が(笑)
岡田准一演じる宮部久蔵の生きざまに感動しました。
この作品は、戦闘機マニアの人にとっても良いかもしれませんが、僕みたいな普通な人にも是非見てほしい作品です!
岡田准一がイケメンすぎて……
原作は未読。以前文庫本を購入したが結局読まずにずるずると。
僕は岡田准一が日本で一番イケメンだと思っているので、彼が戦闘機に乗るだなんてそれだけで鑑賞理由になる。とかいいつつ岡田准一主演の映画を観るのは『おと な り』以来で久々だったりする。
ともあれイケメン過ぎるがゆえに?岡田准一だけ少し浮いていたような。他の俳優陣は絶妙に画面に馴染んで戦時中の空気を醸し出しているのに。他に比べて物静かに喋るキャラクターのせいってのもあるかもしれないけど。脇役のなかでは濱田岳の演技が特に好き。個性出てたし一番それっぽかった。
終盤の演出が多少冗長というか、わざとらしかった気がしないでもないけれど、あれくらいわかりやすい方が良いのかもしれない。
ラストは最高でした。
仲間の特攻シーンの無謀っぷりには切なくなった。あのシーンだけでも観た価値あったなぁと。
無論それ以外の戦闘も迫力があるし、零戦目当てで観に行くのは決して間違いじゃない。
エンドロールで名前を見るまで知らなかったんだけれど監督が山崎貴さんだったとは。『ALWAYS 三丁目の夕日』よりも『ジュブナイル』の監督というイメージが強い。あれのBDかDVD欲しいなぁ。
時間を感じさせないし、原作のダイジェスト感もない
原作読んでます。
基本、洋画好きで、あまり邦画は見ませんが
これは、良かったです。
小説を映画にするとダイジェスト版的になりがちですが、
各エピソードでもしっかり感情移入できます。
かつ、長い上映時間も気になりませんでした。
現実にはこのようなことは許されないと思いますが
主演の岡田さんは、かっこよすぎですね。
美化されてしまう部分もありますが
誰もが相手を思いやり、戦争など争いのない世界を望みます。
また、夏八木勲さんの御冥福をお祈りいたします。やすらかに。
胸がいっぱい
数々の戦争映画を観てきましたが、これは珠玉の一作。
映画館で人目をはばからず泣いてしまったのですが、このなんとも言えない時代に翻弄される姿…
戦争と平和を改めて考える心に残る深い作品で、井上真央さんと岡田准一さんの演技にも拍手したい。
ライアン二等兵は宮部久蔵の夢を見るか?
かつてスピルバーグは「プライベート•ライアン」で、物語の敗北を描いた。劇中、その象徴として、色褪せた星条旗を掲げてみせた。冒頭のオマハビーチで、ナチスドイツのMGがアメリカ軍の兵士をバタバタと薙ぎ倒すさまを執拗に描くところから、ひとりひとりに宿る人生や意思といった「物語」を徹底的に破壊していった。あの映画の中で唯一物語が語り得られたのは、エンディングのわずか数分間であり、そのちっぽけな物語ですら、あの色褪せた星条旗にあっという間に回収されて行った。
スピルバーグは、戦争という情け容赦ない状況の中にあって、物語というものがいかにひ弱でもろく頼りない物であるかを語った。
では、「永遠の0」はどうだろう。
ヒューマンドラマである。ガチで。原作がブ厚いのを2時間かそこらにするんだから、枝葉は綺麗に取り去っている。新聞社が製作にまわっているから、メディア批判のくだりはバッサリカット(笑)。駆け足であの太平洋戦争を追いかけながら、描かれるのは宮部という男の生き方である。
「戦争と個人を描く」という点で、プライベート•ライアンと永遠の0は同じ地点から出発する。が展開は真逆を征く。
戦争観の違いもあるだろう。個人的には、戦争という状況、事実に触れる時には、情は排するべきだと考えているので(祖父が帝国陸軍中尉だった)、いち個人の足跡を辿りながら戦争の姿に迫るという手法には「危うさ」を感じるし、悲惨な状況の前でいかに物語が無力であるかは知り得ていたから、原作も注意を払って読んだ。
永遠の0の原作の価値は、いま一度かつての戦争への興味を読者に持ってもらうことに尽きると思う。なにしろ主人公とその物語が膨大な取材に基づく「フィクション」なんだから。その上で、映画はその原作の精神をなるべく忠実に再現するよう努力しているようにも思う。
劇中でも、主人公の祖父が「物語」に言及する場面がある。そこから駆け上って行くクライマックスには•••正直、肩すかしを食らった。山崎監督のチカラはこんなものなのかと失望すら感じた(ヤマトという前科もあったので•••)。やはり物語は敗北したのか。
その直後、この映画で最も観たかったシーンがスクリーンにぶちまけられた。原作でありありと浮かび上がったあのわずか数分間の出来事が、スクリーンいっぱいに迫る。息をするヒマもなかった。
あなたの中で、ひとりの生き方は、人生という物語は勝利するだろうか。
久しぶりに感動して大泣きした
岡田准一はカッコ良すぎ。もう、大俳優の一人に入ると思う。井上真央は映画ではあまり出てこなかったけど、NHKの連続テレビ小説を観てから気に入っていました。この映画を観てから、ますます、この2人のファンになりました。もう一度観たいな。早速、原作を読み始めました。原作でも泣いています。
リベラルな戦争映画
私は原作を読んでいないのでその内容は知らないが、映画は思いの外リベラルな戦争映画に仕上がっており、なかなか感動的だった。
従来の特攻を題材とした戦争映画は、特攻隊員達の国や家族を想う真摯な姿を描くあまり、特攻作戦の愚劣さを正面に出さないきらいがあった。特攻隊員達の国や家族を想う気持ちは確かに純粋で尊い。しかし特攻作戦はただ軍部の「勝つための努力をしている」という面子作りのために行われたようなもので、初戦こそ戦果を挙げた(米軍もまさかそんな馬鹿げた作戦を行うとは思っていなかっただろうし)ものの、彼らの死は家族を守ることにはほとんど役立っていないのが現実だ(決して海野十三の愚劣なほど楽観的な「諜報中継局」のようにはならなかった)。
また0戦は開戦当初こそ確かに圧倒的な性能を誇ったが、その後の度重なる戦いによる熟練搭乗員の減少や米軍の対応(単機での戦いを避ける、より高性能な機体を投入するなど)で、大戦後期にはその優位を失っていた。
これらの事実を(軍隊の非人間性も含めて)この映画はきちんと描いている。
当時の日本(大日本帝国)は、日清及び日露戦争や第一次世界大戦で勝利したことで「戦争ボケ」で思い上がり、ソ連軍に敗北を喫したノモンハン事件も教訓にせず、「日本よい国 きよい国 世界にひとつの神の国 日本よい国 強い国 世界にかがやく えらい国」と思いあがり、米英との戦争に突入した。
現在と同じく資源がほとんどない日本が、その輸入元である資源豊富な米国と戦えばどうなるかは、当時でも心ある人は分かっていた。例え開戦已む無しであったとしても、引き際(負け際)を決めておかないと国が亡ぶまで終わらなくなってしまうことも。
それなのに軍上層部は自ら設定した絶対防衛圏を破られ、本土が空襲にさらされ敗色濃厚どころか敗戦確実となっても、それを受け入れることも自分たちの責任を認める勇気もなく国民に嘘をつき続け、挙句は「一億玉砕」を謳い日本民族を天皇との無理心中に引き込もうとした。こんな愚かな暴走は二度と許してはならない。
「戦争という殺し合いはしたくない」と言う人間として当然の気持ちを「平和ボケ」と罵り、自省史観を自虐史観と決めつけて非難し、自賛史観(自尊史観)と愛国心の涵養を主張する昨今の流れは大いに警戒しなければならない。この上非国民や国賊、売国奴という言葉が広まってくれば要注意で、その内「銀英伝」の憂国騎士団のように自らは安全な所に居ながら、他人に「国を愛せ、守るために戦え」と煽り立てる輩が出てくるかもしれない。
ただ作中の合コンシーンで自爆テロと特攻作戦を同一に論じるのには抵抗がある。特攻作戦は愚劣ではあるが戦争と言う枠組みの中で、軍隊同士が戦う中での戦法の一つである。そこには自分の命を捨ててでも国や国民を守りたいという「他者への想い」がある。これに対し自爆テロは神への信仰(それもかなり狂信的な)に従うという名目で、一般市民を巻き添えにすることも躊躇しない、言わば「自己満足」によるものだと思う。
一般市民を犠牲にしたという面では、米軍による日本各地の大空襲や原爆投下の方がよほど罪が重いし、本作とは関係ないが捕虜の虐待と言う面ではソ連によるシベリア抑留に勝るものはないだろう。
映画では何故宮部が軍人になったか(開戦時既に戦闘機乗りだったことから、召集兵ではなく志願兵だったと思われる)が描かれていないが、あれほど家族思いの男だから軍に入ったのは結婚前で、何か已むに已まれぬ事情があったのだろうと推測できる(この部分も原作では明らかなのだろうか)。
原作者はこの映画に満足しているとコメントしているが、どうしても描ききれていない部分はあると思うので、原作を読んでみようと思う。
2022/8/29 2回目 この映画に出た三浦春馬が亡くなっている...
2022/8/29 2回目
この映画に出た三浦春馬が亡くなっている事が残念だなぁ。
世界が平和になって欲しい。そうで、あって欲しい。
男たちの演技が熱い!!
平日の朝 9時半上演というのに この寒い中 多くのお客さんが
来ていました。
いやあ・・・まいりました。泣きっぱなしでした。ハンカチと ちり紙 ぐしゃぐしゃです・・・・
戦争時代 戦わねばならない 男たちが熱くて 演技もうまくて 私の心の中にぐいぐい入ってきて もう 共感しっぱなしの泣きっぱなしでした。
お話も丁寧に作られていて 多くの登場人物が出てくるのですが
それを短いなかでも しっかりと描いている
そして 空中戦も目をみはるものが あり まるで自分も飛んで
戦っているような錯覚を覚えました
岡田准一と三浦春馬が好きなので観に行った作品ですが。こんなにも生きる力を見せつける映画だったとは・・・
今 思い出しても泣ける作品です。
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