永遠の0のレビュー・感想・評価
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ドラマが0。
まず上映時間が144分もあることに仰天した。長いっ!
原作は未読、タイトルは知っていたけど内容は殆ど知らず…
監督があの山崎貴となっていたので、さてはVFXオタクの
本領を発揮するんだな?と思っていたら、本当にそうだった。
上映時間=VFX時間、戦闘シーンはかなりのリアル感。
戦闘機マニアには見所がたくさんあったのではないか、私も
映像面では(長い長いと思いながら)ココだな、と思っていた。
ドラマの方は、祖母の葬儀で現祖父が実祖父でないことを
知った青年が、姉と共に実祖父の人物像の謎に迫っていく物語。
様々な生き残り老員に話を聞いても、いい噂は聞こえてこない。
戦死を恐れる臆病者との烙印を押されていた祖父。
祖父とはどんな人物だったのか。青年はのめり込んでいくが…
過去を演じるのが岡田准一と井上真央の夫婦で、そこに生まれた
娘が現代での風吹ジュンということになる。ということは、
井上真央が再婚した人が、現代では夏八木勲が演じている祖父。
さほど分かり辛い構成ではないが、行き来する物語の編成都合上、
これが誰で、あれはこの人、と場面を確認しながらの鑑賞となる。
登場人物が多いので(ほぼインタビューの一回登場になるが)
せっかく名優陣を取り揃えているものの、登場場面が異様に短い。
何で144分もあって、せっかくのドラマがこんなに説明不足なのか
勿体ない作りで、感情移入する時間がないドラマになっている。
若手から見た戦争と、リアルを味わった人間との落差がまるで
学芸会の舞台劇のように(ドリフ調の)繰り返し回転で演じられる。
VFXはリアルでも、感情のリアルが描かれていないことが残念。
とはいえ、若手以外の老優たちは少しの出演時間に印象を残し、
ラストの場面カットでも「あぁこの人は…」という記憶に繋げる。
若手では祖父から襷を掛けられた、染谷将太の大石が出色。
彼がその後の誰にあたるか。ということは置いといて、
なぜ彼だったのか…?という真相の解明や、
松乃とのエピソードが後半で活きてくる。遺された妻子のその後。
戦場でどれほどの夫や父親や息子が奪われ、焼け野原に遺された
家族は、その後をどう生き抜いていったか。144分の最後の最後に
「生きる」ことの意味と、宮部が一番恐れていたものの正体が分かる。
やーっと、ここまできたか!!と、遅まきながら、そこで共感。
しかし思ったのは、
なぜこんなエピソードを今まで祖父や祖母はひた隠しにしたのか。
せめて娘にくらいは話しても良かったんじゃないか。
もし祖母に続いて祖父も亡くなってたら、この件はどうなったんだ。
現代の若者に対するアプローチはもっと早くに為されていいはず。
映画として命の尊さを解説するためには、
まずは臆病者の行から入って、VFXを駆使することが必要だった。
そういうことでしょうかね、監督。
だけどそこまでリアルに徹するのなら、残虐な命の終末を描くことも
必要なのでは。キレイなまま宮部久蔵が死んでゆくのはどうかと…。
(テロと特攻の討論は興味深いけど、今の学生さんは知ってると思うよ)
最高。
戦争ものの邦画では現時点で人生でナンバーワン。
脚本がいいのは当然ながら、役者の演技もCGや音楽などの演出も全てが最高。
特に編集が素晴らしい。こういった、現代と過去のシーンが交互に登場する映画は、回想シーンと現代のギャップによって醒めてしまうことや、鑑賞者に過去と現代をきちんと認識する記憶力を要求するケースが多いですが、この映画にはそれがない。観ること、感動することに集中できる。しかも、「戦争で亡くなったおじいちゃんのことを、顔も知らない子供たちが追う」というありがちな設定でここまで綺麗にまとめたのは見事。
また、途中に散りばめられたフラグとその回収についても、うまく感動を盛り上げることに成功している(でもヤクザの話は強引かな?)。
あとは、三浦春馬演じる孫の設定だけが惜しかった。それが-☆半分。若者を感情移入させるためと、「現代日本」の象徴としてあのキャラクターにしたんだと思いますが、途中で出てきたチャラい友達や4浪という設定と実際の性格に無理がある。
とはいえ、ケチを付けるとしたらそのくらい。三浦くんの演技には問題なし。万難を排してでも見るべき作品です。
「宮部久蔵」さんに共感できず
これまで様々な場面で見聞きしたことだけでも、戦争は嫌なものである、と既に充分思っています。
本作で描かれるエピソードたちにはその思いを更に強めるような新しいものは私にはありませんでした。
そして、主人公・宮部久蔵さんの抱える矛盾がどうしても気になって、感情移入も出来ませんでした。
彼は、「生きて帰ることが重要」と、当事の日本では風当たりの強かったであろう考え方をしていたそうです。戦友の方々の言葉からすると、同僚が危険な状況にあり、彼の実力を考えれば助ける事も出来そうなのに自分の身の安全を優先し、悪く言えば見捨てていたように観客としては理解しました。
この時点で既に疑問が湧きます。自分さえ良ければの人っぽいのに、「実は仲間思い」との証言が矛盾します。
さらに、最終盤ではこれ以上死に行く仲間を見ていたくないから特攻に名乗りをあげたように思えます。
「同僚」ならよくて「部下」「教え子」はダメなのでしょうか??
更に本当のラストシーンで、彼は口元を緩めました。何故なのか?
もう辛い思いをしなくてよいから?無事特攻できそうだから?妻子を任せられる「かもしれない」人を見つけられたから?
妻子のことを最優先で考える人物像とのつながりが今のところ見つからずにおります。「無責任な現実逃避」としか思えません。
原作は未読なため、もしかすると原作とは違っているかもしれませんね。読んでみたいと思います。
実は個人的に観劇を決めた理由は予告編で見た当時の戦艦等のCGが良さそうだったから、でした。この点も細部がまだまだ足りなかったですね。
久しぶりに地元劇場が満員だったので注目作なことは分かりますが、現状の感想として、出来は今二つです。
20代、学生がみるべき。
今の学生世代に観てもらいたい映画。
戦争のない、今の世の中がいかに平和で素晴らしいことなのか。
過去の戦中の苦しみを理解し、特攻隊の方々含めた多くの犠牲のうえで今の世の中があるということを理解し、平和な日々を、一日一日を大事に過ごすべきだと思う。
生き延びることが、 愛しているという証明!!
男の中の男、宮部久蔵の生き様にぐっとくるものがあった。当時家族のこと、生徒のことをお国のことより思っているということが、いかにすごいのかということがわかった気がした。人を愛するということの本質をみた気がした。年明け一発目に、いい映画を観ることができました。
流された血を無駄にしないこと
宮部久蔵と言う人物は本当に臆病者だったのだろうか?
何故宮部は当時タブーとされた生きて帰ることに拘ったのだろうか?
何故宮部は最終的に特攻を志願したのだろうか?
これらの謎に迫りつつ、戦争の悲惨さも訴え掛けるような戦争ミステリー仕立ての作風が、過去の戦争映画とは一線を画すようで非常に見応えを感じました。
まあミステリー仕立てで引っ張った割に終わってみれば思いのほかストレートな内容だったので、唸らされるところまではいきませんでしたが、逆に言えばストレートだったからこそ心に響いた部分は間違いなくありましたから、基本的には見応え十分、素晴らしい映画だったと思いました。
それにしても、死にたくない、生きて帰りたいと思ってはいけない時代があったなんて、本当に恐ろしいですね。
お国の為に命を捧げるのが当たり前、たとえそれが無駄死にだと分かっていても・・・って、本当に狂った時代です。
でも、こんな時代があったからこそ今がある、それは間違いない事実。
彼らの死を無駄にしない為にも、我々は後の時代に繋げていかなければいけない、伝えていかなければいけない・・・そう改めて強く思わされました。
夏八木勲さんの魂の叫びを聞いたら、そう思わない人なんていないでしょう!
いや、他のベテラン陣の演技もそう、主演の岡田准一の鬼気迫る演技を見てもそう、各俳優陣の演技には本当に心揺さぶられました。
それプラス最新のVFX技術が加わったド迫力の映像も相まって、素晴らしい映画に仕上がったなととにかく感心させられた次第です。
まあ何にしても、日本、対戦国、いや世界中で流れた血、涙が無駄にならないような未来を望みたいものですね。
毒抜きした小林よしのりの『戦争論』
とにかくくどいです。
これでもかと常に垂れ流され続ける音楽は、「はい、ここは感動するところですよ~」とわざわざ説明してくる、もはやBGMを通り越してアナウンスを聞いているようでした。
演出もまたくどく、橋爪功が扮する戦争体験談を語る病床にある老人が「中隊長(主人公)、あなたのお孫さんがお見えになっていますよぉ!」とベッドの上で虚空を見つめながら絶叫するあたりから胃がもたれ始め、三浦春馬扮する宮部久蔵の孫が現代のビルの谷間を飛行するゼロ戦の幻覚を見るあたりになると、もう流石に噴飯ものです。蜂蜜にガムシロップをぶちまけるがごときその糖分過多の演出で一つだけ分かることは、我々は制作者にここまでやらないと感動もテーマも受け取れないような不感症だと思われているということでしょう。
果たして、戦争をメロドラマに落とし込んだこの映画は、戦争の悲惨さを訴え若者に反戦の心を育ませることができたのでしょうか?少なくともあるシーンを思い返す限りそれはないと思います。三浦春馬が大学の合コンの席で特攻隊を自爆テロだと揶揄する友人に憮然としながら「いや、特攻とテロは違うっしょ?」と反論するのですが、その発言の根底にあるのは「自分達には文脈が、物語があるがアイツ等にはそれがない」という、自分と敵対する立場への無理解です。他者の文脈を理解せず己が都合ばかりを前面に押し出す姿勢こそが、世の争いの火種の要因となっているはずなのに、イスラム諸国が欧米から受け続けた仕打ちと、現状打破の手段として自爆テロを行っているという彼らの文脈を、彼はまったく考慮していません。
そしてこの物語に寄せられる感涙の数々と同時に、感動できない人は可哀想だとか、素直に物語を受け止めようという人々からは先の大戦への反省などはみられるでしょうか。
ガダルカナル攻撃時、合理的にこの作戦が遂行不可能だと主張する宮部久蔵に対して同僚が殴り掛かりますが、あのシーンは知性よりも感情や精神論を優先し、滅多な事を言えばそれが実現してしまうと考えていたあの時代の日本の空気の象徴するものです。この映画を見て感動している人たちは、あの時代を何よりも先に情念で捉え、そしてその情に横槍を入れるものを排除しようとしています。そのあり方こそが、宮部に殴打をくれたものの正体であるにもかかわらず、彼らはそのことに全く無頓着なのです。
右だの左だのではなく、果てしないノンポリの涙の蓄積の彼方に何があるのか。結局何も変わっちゃいないんですよ、この国は。またやりますって。
様々な登場人物の視点から物語が浮き出される構成と、日本映画にしてはCGを頑張っていた(それでもCGだと分かって冷めるレベルですが)点を評価して星3つです。
日本人みんなが見るべき
日本人全員が見るべき映画だと思った。
なぜ靖国を参拝するのかがわかると思う。私達日本人はこの教訓を世界のために生かし続けなければいけない。
後半は涙が止まらなかった。宮部がなぜ特攻を選んだか、男として深い決断だったと思う。今度は大学生の息子と見たいと思う。
合コン男子の意見と同じになっちゃうよ
原作未読。公開から4週経とうとしてるのに結構な客入りでしたね。僕が最年少でしたが。監督が「ALWAYS 3丁目の夕日」の山崎貴の時点で、ぜんっぜん期待してないわけなんですよ。この人はVFXがお得意なもんで、おそらくはCGを駆使したカッコいい零戦の空中戦シーンだけ撮りたいのではないかというゲスな思惑も働いていたんです。山崎貴は人間ドラマ描けないし。まぁぼちぼち観に行こうかねー。と思っていたが、これが面白かったのである。…前半は。
祖母・松乃の葬儀で悲しみにくれる祖父・賢一郎(夏八木勲)。葬儀に出席した健太郎(三浦春馬)は、実は賢一郎は血の繋がった祖父ではないことを姉・慶子(吹石一恵)から知らされる。本当の祖父は零戦の乗組員で、娘の顔を見る前に特攻をして死んだという。定職につかずふらふらしていた健太郎は姉に誘われ、血の繋がった本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)について調べることになった。元軍人を尋ねるものの、出てくる言葉は「あいつは海軍一の臆病者だ」「二言目には『死にたくない』と言う恥さらし」というものばかりだった。卓越した操縦技術を持つにもかかわらず、戦闘のときにはいつも離脱し、無傷で帰ってくるというのだ。実の祖父が臆病者呼ばわりされて意気消沈する健太郎は「これで最後」と決め、井崎(橋爪功)に会いに行く。しかし井崎は「あの人は生きるべき素晴らしい人だった」と言い、空母・赤城へ共に乗船していたときの出来事を語る…。
てか宮部さん赤城の乗組員だったんだ!んでんでんでんで!おいら的にはこの映画のクライマックスがもうきちゃったんだけど笑!ミッドウェー海戦の映像がすごい!零戦が活躍する空中戦と空母・赤城が爆撃される地獄絵図。沈没していく赤城はかなりの迫力で、もうテンション上がったね。最高でしたよ。
とにかく井崎が言う宮部という人物は「宮部は乱戦になるとすぐに上空へ退避し、戦闘を避けた」「必ず生きる努力をするよう言われた」とな。宮部は「国に残した妻と娘のために、自分が死ぬ訳にはいかない」と語る。じゃあ何故?何故妻と娘のために死ぬことを拒否し、生きることに執着した宮部が特攻をしたのか。その謎が、この物語のいわゆる「引っ張り」。まぁ山崎貴お得意の「なんでもかんでもセリフで説明する」演出が炸裂して、その謎は解明されるでしょうね。
井崎から全ての証言を聞いても謎は明らかにならなかったので、自宅や図書館で健太郎が戦争について調べていると、友達から合コンの誘いが。合コンで友達に「特攻なんて自爆テロと同じ」「国のために死ぬなんてただのヒロイズム」と言われ「それは違う!」と激昂する健太郎。しかし「なにマジになっちゃってんの。キモーイ」みたいな風に扱われ、激しく憤る。このシーンは胸が痛いね。自分だったら「キモーイ」って言っちゃうもん。もしかしたら、百田先生のイデオロギーはここにあるのかも。国のために死ぬことを選んだ人たちをキモいと言っちゃう風潮に憤りを感じているのだな。きっと。
失意の健太郎は右翼の大物・景浦(田中泯)に話を伺いに。愛国青年で国のために死ぬことが務めだと思っていた景浦は、上官である宮部に反発していたが、その操縦技術に強く打ちのめされる。景浦が宮部と出会って数ヶ月後、特攻作戦が始まろうとしていた。景浦は「特攻なんて無駄死にだ。九死に一生の作戦なら喜んでやるが、十死に零生ならやる意味はない」と感じ、特攻志願をしなかった。景浦は、当然のごとく宮部も特攻に志願はしないと思っていたが、ある日、特攻出撃名簿に宮部の名を見つける。自分の育てた部下が、次々に特攻で死んで行くのを見た宮部は憔悴しきっていた。そんな中での、特攻志願である。あの宮部が特攻を志願。よほどなにかあると感じた景浦は、殆どの特攻機が敵艦に体当たりする前に撃墜されていることもあり「絶対に宮部の特攻を成功させる。宮部が敵艦に体当たりするまで、おれは宮部機に1発も弾丸を当てさせない。宮部の決意のために命を賭けて援護する!」と意気込む。
なんとカッコいい男だろうか!味方が決死の作戦を遂行するために、命を賭けて援護する。味方が必死に戦ってるのに、自分だけいそいそと上空に退避してる誰かさんとは大違い…
おれが気に食わないのはそーいうとこなんだよね。宮部はさぁ、凄い操縦技術持ってるんでしょ?部下に「死ぬな」と教えてるんでしょ?なんで援護しないのよ。完璧な援護をして、少しでも戦死者を減らせば宮部の評価も変わってたでしょうに。
結局、景浦も宮部が特攻をした理由はわからないと言う。景浦に特攻出陣者名簿をもらった健太郎は、衝撃の事実を知る。なんと宮部は特攻の直前に、部下に機体を交換してもらったのだが、宮部が乗るはずだった零戦はエンジントラブルで海面に不時着し、その乗組員は生き延びたのだ。実の祖父が生きのびることができたかもしれないことに、強くショックを受ける健太郎だった。しかしさらに驚くべきことに、その宮部と零戦を交換し生きながらえた乗組員は、(義理の)祖父・賢一郎だったのだ。
賢一郎に話を聞くと、あれだけ戦闘機にうるさかった宮部が、エンジントラブルに気づかないはずがない。宮部が自分を死なせなかったのだという。その証拠に、宮部が乗る予定だった零戦には「もし生き残れたら、妻と娘を頼む」とのメモが。本土に残した妻と娘が露頭に迷わないように、自分が死んでも代わりに養える部下を生きさせたのではないか…。賢一郎から話を聞き、実に祖父について想う健太郎。街を歩いて歩道橋に来た時に、宮部に対する様々な証言が蘇る…。そして、宮部は憔悴していたときとは違い、晴れやかな顔で敵艦へ突撃するのだった。
タイトル「永遠の0」バーン
サザン「♫う~ま~れかわれた~なら~」
えぇっ?終わり?!結局、特攻へ行った理由分からずじまいだよ。「特攻は志願ではなく、命令だ」というのであれば、晴れやかな顔でなく、もっと苦しみながら特攻するべきだし、晴れやかな顔ならばそれなりに理由が必要だろう。いままで散々「自分が死んだら妻と娘が…」とか言ってたのになんで?なんで自分が生き延びようとしなかったの?だって、味方がやられてても自分は上空へ逃げて援護しなかった男だよ。命が大事なら、自分がエンジントラブルの機体に乗ればよかったじゃないか。いやあれか、特攻して死んでいった部下への贖罪か。…待て待て。それなら残された妻と娘はどうなる。だからそのために信頼できる部下をあてがったってか。ちょっとそれ自分勝手すぎるよ~。
そりゃあ戦友が戦死した仲間の家族の面倒を見ることもあるだろうよ。そこから愛が芽生えて結婚することもあるだろうよ。でもそんなことになる保証はどこにもないのよ。宮部くん。それなら自分が生き残る道を探す事のほうが大事じゃないかい。妻と娘のことを考えてないし、部下にその後の人生を押し付けてるじゃん。全然分からないよ!
いいかい山崎貴監督。あんたがお得意の「なんでもかんでも説明」演出はこういう時に使うんだよ!ちゃんと説明しろよ!答えが無いのに映画作るんじゃないよ!そりゃあね、最後の最後で解釈を任せる映画はたくさんあるけども、そのテクニックの使い方間違ってるよ。「なぜ特攻へ行ったか」が物語の肝じゃん。そこがあやふやなまま終わるってのはいかがなもんかねぇ。
この映画みたいな終わらせ方がしたいなら、軍の中で浮いてた男が、自分の戦いを貫こうとするも、堕ちていき無残に死んでいった「逆英雄譚」として物語を展開して、最終的に「戦争は悲惨」という結論に持っていけばいいんじゃないのかな。「アラビアのロレンス」みたいな感じで。よくよく考えたら、美談でもなんでもないしね。「夫婦の愛を生きることで貫こうとしたが、戦争という悲劇はそれを許さなかった」って話じゃん。なのに無理やり美談として形作ろうとする。それこそ合コン男子が言ってた「ヒロイズム」まみれのお話になっちゃうよ。それでもいいのかい。百田せんせ。
え?5点??5点のわけがない
う〜ん。
「特攻」というテーマだけでみんな5点つけてるのかな?
(5点つけてる人は他にどんな映画観てるのかなと思ったらこの映画だけしかレビューしてない人がいっぱい)
ホントにこの映画ほめるとこありました?
そりゃ、「日本人なら知っておかなければいけない」とか「語り継がなければいけない」というのには納得だけど、そんなことこの映画観る前から日本人なら一般教養的に分かっていることでしょう?
映画としては説明過多な脚本とこれまた説明過多な演出&演技(特に現代のセクションの孫はヒドい)で完全に間延びしてしまう後半にはまさかのあくびで涙が出ました。
泣く姿勢で映画を観始めたので初めのうちはちょっとのことでうるっときたけど、次第にのめり込めなくなる困った映画です。
600ページの原作をよく映画の脚本にしたと原作者は言ってるけど、マシな脚本家ならこの映画1時間半で終われるようなきがします。
原作にない合コンシーンの脚色もステレオタイプで陳腐な人物描写。全く必要なかったです。(このシーンを原作者はほめているのでセンスを疑う)
監督自身も意識したというサスペンス的要素も、観客はとっくに謎は解けていて、スクリーンの中の登場人物だけ右往左往しているという滑稽さが観てられなかったです。
孫の妄想というもったいなさ過ぎるラストカットも納得いきませんでした。
違う監督でもう一度映画化してほしいです。
是非観て欲しい映画
宮部さんの生き方、強い思いがとても伝わってきます。生きるということ、守るということ、あの時代を生き抜くということ、すごく考えさせられます。高齢者からよく戦争の話を聞いていましたが、最近はあまり聞かなくなったと思っていたのですが、だんだん戦争を体験された方々が亡くなられてるからですね!この映画を観て、自分達の先祖が体験した戦争、戦争がどういうことをもたらしたのかを決して忘れてはいけないと強く思いました。
宮部さんの強さや優しさ、心の葛藤を岡田くん素晴らしい演技で表現されていたし、大御所の俳優さん達や井上真央さんの演技も心打たれました。是非いろんな世代の方に観て頂きたい映画です。
終始号泣
戦争でなくなった人がいるからこそ今の豊かな生活がある。
戦後なんにもなくなった日本、そして経済大国まで上り詰めた日本。そこには、日本人の真面目さ、思いやり、繊細なきもち。
本当にいい映画でした。
最後に三浦春馬がみた今の日本、確かに豊かだけど何か足りない。
特に途中で合コンのシーンがあったけど、そこにいるなんにも知らない若者、それが今の日本の姿を指している。
ゆとり教育が、日本をダメにしたような気がします。歴史もなんにも知らない若者がいるから、政治に無関心、現在の日本に至ってるわけです。
とにかくいろいろ考えさせる映画でした。
それ言っちゃダメでしょ?
2時間以上、飽きずに見れたし、涙も何度か流れた。
でも、それは現代の話。
現代の回想で戦時中のシーンが進んで行くのだが、戦時中の方はちょっと何でそんな話にするの?というほど浅い。
軍隊にいる人間が、しかも教官がおおっぴらに「死にたくない」とか「戦いたくない」なんて堂々と言っちゃダメでしょ?
それを口に出さず伝えるのがシナリオの妙。それ最初に言ったもんだから後のシーンはすべてその確認作業に過ぎなくなってしまう。
また、主役はカッコいいがこの役には全く合っていない。彼だと悩むの当たり前な感じ。強面の軍人が逡巡するからこそ、その心の揺らぎが観客に伝わってくるのだ。
松重豊さんとかで見たかったな。ちょっと老け過ぎだし観客入らんだろうけど。
ともかく「そのまんま」な話で何のひねりも無し。年配俳優さん達の重厚な演技と特撮シーンのみ印象に残った。
でも実年齢合わない人も多かったね。計算すればみんな80才超えてるはず、特殊メイクなどで計算合わせて欲しかった。特撮に力入れるなら、なぜそこのリアリティーにも気を配らないかなと。
まあ思いっきり期待して行ったからの辛口。見てそんはないが名作としては残らない。そんな映画。
なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。
映画「永遠の0」(山崎貴監督)から。
戦時中、主人公・宮部久蔵と行動を共にした人たちの回想シーンは、
知らず知らずのうちに私たちの胸を熱くするが、
それで感動した、と絶賛するだけでいいのだろうか。
映画館という暗闇の中でメモしたフレーズを整理していたら、
余命3ケ月と宣告され、ベットの上で息絶え絶えになりながらも、
必死に話す井崎の役を演じた、橋爪功さんの台詞が心に残っている。
「なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。
あなたたちに、この話をするためです」
何をしたわけでもないのに、宣告された寿命が延びている・・
この不思議さを、彼は病床の上で感じていたに違いない。
それは「宮部小隊長が、今の若者に伝える役目を与えてくれた」
そう感じたのか、伝え終わった後の満足感が伝わってきた。
さらにラストシーン、宮部の変わりに生き残った、
賢一郎役を演じた、夏八木勲さんも同じような台詞を呟く。
「生き残った者がしなければいけない事は、その死を無駄にしないことだ。
物語を続けることだ。何事もなかったように生きているんだ。
それが戦争で生き残ったってことなんだ。
あと10年もすれば、私たち世代はほとんどいなくなる。
この話をお前たちに伝えられてよかった・・」
こう言い残して、夏八木勲さんは本当に他界してしまった。(合掌)
もちろん、殺伐とした今の世の中、夫婦愛・家族愛も大切だけれども、
祖国の未来のために命を亡くした人たちを忘れないで欲しい、
そんなメッセージを、次の世代に確実に伝えなければ・・と感じた。
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