「映画と小説はちがう」永遠の0 ちんたらさんの映画レビュー(感想・評価)
映画と小説はちがう
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VFX、俳優の演技、脚本など、邦画の最高水準のレベル。同じように、零戦を取り上げた「風立ちぬ」とともに、戦争を考えるきっかけになるだろう。
特攻のミクロな人間模様を描いて、わかりやすい分、特攻をめぐる責任や戦争のマクロを描かず、小説に繰り返し書かれる軍部や新聞批判がバッサリ抜けている。
結果、特攻の耽美が日本だけで一人歩きする可能性があって、危ない。
ただ、反戦とか、礼賛とか、狭い評価は単純過ぎる。映画だけでなく、小説もよんで、その違いを楽しむべきだろうと思う。
作品としての最大の欠点は、日本人にだけしか理解、評価されない視野狭窄さ。国際市場には通用しない内向きさだろう。
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