「テーマは良かったけど映画としてはイマイチ」永遠の0 y_a_j_iさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマは良かったけど映画としてはイマイチ
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メッセージとしてはとてもよかったのかなと思いました。特攻の可否というよりは、身近な戦争体験者の方の奥底にあるものとその有限な価値に気づくべきだというアラートに重きを置いてる点、また宮部さんの自らの行いは還元してあたかも生まれ変わるかのように自分の大切な人を助けてくれるだろうという生き方、どちらも素敵でした。
ただとにかく映画としての演出がひどすぎる。。現代と過去を変なタイミングで行き来しすぎるせいで全く感情移入できないし、岡田くん以外の若手俳優、特に三浦春馬と吹石一恵の演技があまりにもNHKの朝ドラ風で、現代版はもっと少なくてよかったんじゃ…と思えてしまった。夏八木さんはじめベテラン勢の演技はとてもよかったです。(それにしたって夏八木さんもきぼうの国とかのほうがよっぽどよかったと思えるけど…)
宮部さんの思いや価値観を描くにはもっとその背景にある時代の動きを見せなきゃまったく真に迫らないし、ほんとに期待を遥かに下回る薄っぺらい映画でした。
とても評判が良いようなのですが、もっと良い戦争映画はいくらでもあるのに!とちょっと歯痒い思いです。
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kentamoさんのコメント
2014年1月2日
私も同じ印象を受けました。メッセージは理解できますが、映画として演出や俳優など、疑問が残りました。
8月頃にドラマでやるのが、よりメッセージも伝わり、良いかと思いました。