劇場公開日 2013年12月21日

「左と見せかけて右」永遠の0 とまちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5左と見せかけて右

2022年7月10日
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非常に完成度の高い作品でした
【音楽】
シリアスなシーンではひたすら同じ不協和音的な音楽を流していましたかね。それによってシーンの切替が素直でしたし、緊張感があって良かったです。
【映像】
過去から未来、空撮から空母まで、作り込みを感じました。若干空撮に力不足感がありました。光の当て方とか、もっと工夫できそうでした。空中感が弱かったです。
【演技】
過去映像は特に、時代劇テイストというか、舞台調のハキハキとした表情とセリフ回しでした。観る側としては老若男女問わず分かりやすくなる一方で、良くも悪くも作りモノ感が否めなかったです。
【脚本】
大日本帝国時代の体制に対して抗う主人公なので、あたかも戦争に対する反対姿勢があるように見せかけて、見終わった時には、命を掛けて祖国を守り抜いた先人の方への感謝へと誘導していたと感じました。つまり戦争賛歌となっています。
少し危ういかなあと思いました。
かなり議論のあるところですが若い世代は少し冷めた目でこの映画を見たのではないかと思います。

こういった映画は、是非高校の授業などで見せて欲しいです。そしていつの時代でも純粋な感想を持って欲しいと思います。

とまちゃん