劇場公開日 2013年12月21日

「伝説を作るのは死んだ者ではなく、生き残った者が作り上げるのだということを再認識しました」永遠の0 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0伝説を作るのは死んだ者ではなく、生き残った者が作り上げるのだということを再認識しました

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

実話もの。
なので、話がどうしても矮小化されてしまいます。

一言で言うと、実の祖父の生きざまを知ろうとする孫が聞き込みをして回るという話です。

しかしわずかの人数に聞いて回るだけ。それで祖父の生き方を知ったような気がした……というストーリー。
祖母役の井上真央さんの熱演は見事であるものの、それ止まりでした。

涙腺がゆるい周囲の人たちのすすり泣く声は聞こえますが、私としては、なぜこの話で感情移入できるのか、泣けるのか、まったく不思議です。

戦闘シーンにしても、けっこう映像を使い回していて、あれ、このシーン、さっきもあったぜ??? と、興ざめ。
CGの作成費用は高いから予算上やむをえず……なのでしょうけど、疑問でした。

史実では日米両軍とも艦船がうじゃうじゃいるはずなのに、映画に出てくるのは主に日本側の空母一隻だけ。
予算の関係かも知れませんが、これではいけません。

伝説を作るのは死んだ者ではなく、生き残った者が作り上げる作業ですから、その伝説の構築作業そのものとして観れば、たしかに成功していると思えるのですけど。

というわけで、私には「なんだかなー」という感じでした。

お水汲み当番